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#34 石山恒貴さんの著書『定年前と定年後の働き方』が楽しみ【地域複業の可能性】

竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、2拠点ワークといった「これからの働き方」について、ゆるゆるとお話をしていく番組です。

今日も、ゴールデンウィーク中ということもありまして、ゆるゆるとした話をしていこうかなと思います。

石山恒貴先生のご著書『定年前と定年後の働き方』がめっちゃ楽しみ!

昨日ですね、SNSを眺めていましたら、普段よりお世話になっている法政大学教授 石山恒貴先生のご著書『定年前と定年後の働き方~サードエイジを生
きる思考』が刊行されるというお話を目にしました。

詳しくはAmazonのリンクを貼っておきますね。

この本はまだ発売前なので、内容を読んだわけではありませんし、どのような内容が書かれているのかもよくわかっていません。

Amazonの内容紹介を見ると、こんなこと書かれていました。

少子高齢化と長寿化の進行は、人生100年時代と呼ばれる環境の変化をもたらした。労働力調査によれば、2021年の労働力人口は日本の職場の3割以上が55歳以上の労働者で占められていることを示している。だが、これまで日本ではシニアの働き方に対して組織側の施策に焦点があたることが多く、個人の働き方としてどのような戦略をとるべきかについて論じられてこなかった。また「定年後の生き方」を解説するものは多いが、継続して働き続ける方法を解説したものは少ない。「定年前と定年後」をどう働くのか――。ここでの働き方に「人生でもっとも充実した幸福な時期を実現する可能性がある」と説く著者による、これまでにない一冊。

『定年前と定年後の働き方~サードエイジを生きる思考』|  Amazon

この内容を読んで、ボクはすぐにポチッとしました。なぜかといいますと、石山先生のご著書のタイトルが、ボクが、ここ何回かお話している地域複業と、内容が似ていると感じたからです。

どうする? ベテラン世代のキャリア形成

以前、ある大きな企業の方から、「ベテラン世代の人たちに、どのようなキャリアを歩んでもらえばいいのか、会社として悩んでいる」という話を伺ったことがあります。

ベテラン世代のキャリアに対して、いままでだったら、再就職みたいなあっせんとか、退職金を上乗せして早期退職みたいな形の、言ってみれば、体のいい首切りじゃないですけど、多くの企業が、ベテラン世代に対してそのような扱いをしてきた実情があると思っています。

そうなると、役職定年を過ぎたころから、いままで取り組んできたキャリアに対して、急に未来の道が閉ざされて、「この先、どうしていけばいいんだろう」と不安になったり、自己肯定感がさがったり、「今後、何をしていけばいいのかわからない」と悩んだりすると思うんですよね。

給料の面もそうです。いままである程度の給料をもらっていた人たちが、役職がなくなったことによって急に下がったり、再雇用になって急に給料が3分の2にガクッと減ってしまった……みたいな現実があります。

その中で、個人的には「結構、問題だな」と思っていて。

変化するライフステージとキャリア

いままでのように、65歳で定年になって、その後、年金がちゃんとあり、80歳ぐらいで人生を終えるんだったら、これまでの人生設計のスタイルでもいいと思っています。

でも、現在は、人生100年時代と言われるようになりましたし、一方で、「45歳で定年だ」みたいに言われるようにもなりました。「あれ? いままでのやり方だと、ちょっとまずそうだな」と感じている人も多いんじゃないかと思います。特に、これから50代を迎える方とか、定年を迎える方たちって、急にハシゴを外されて「どうすればいいのかわからない」っていう状況に置かれているのではないでしょうか。

いままでとは違うキャリアを考えないといけなさそうだ

そういった時に、いきなりキャリアを「パツン」と切るのではなく、会社にいる時からゆるやかに、徐々に次のセカンドキャリア、サードキャリアのプランを自分たちで考え、そして、それを次のキャリアに生かしていく必要がありますよね。

企業側も「パツン」と社員のキャリアを切るのではなく、徐々に自立を促していくような形が今後必要なんじゃないかなって思っています。なぜならば、企業としても、ずっと高い給与で社員を雇用し続けるっていうのは体力的にも大変だし、人事の方などは、徐々に自立してほしいと思ってるんじゃないかなと思うわけです。

一方、いままでは早期退職でキャリアをパツンと切ることしか方法論がありませんでした。そうなると「この後、どうやって人生を築いていくのか」ということを、今後、おそらく一人ひとりも考える必要があるし、企業としても考える必要があります。

でも、その方法が分からないのですよね。

ボクの意見では、複業あるいは、地域複業という関わり方は徐々にキャリアをシフトしていきながら、自分のできることを棚下ろしし、次のキャリアをもう1回考え直し、そして、次のステップを歩んでいく……という意味で、働くみなさんと企業の課題を解決する、重要な解決策の1つになるんじゃないかなと思っています。

複業は、若い人たちのものだけ?

これまで、地域複業に関して、いろんな方々と話してきました。よくある話は、会話をした地域側の人の中には「若い人との接点を、複業を通じて作りたい」みたいにお話を聞くことが多くありました。

もちろん、地域からすると、若い人たちが来てくれた方が嬉しいのはよくわかります。実際に、国や地方自治体が打ち出す多くの施策の中には「若い人」という言葉をよく見聞きします。

でも、ボクは思います。「若い人」と限定している場合なの? と。

明らかな事実として「若い人が減っていく」というのは、決定事項なんですよね。いまから子どもが生まれても、労働力人口になる15年かかる。その間、若い人たちが減っていくのは決定事項なんです。

一方で、いままでさまざまな経験を積んできた人たちが、これからじゃ長く生きるようになるっていうのもある意味、決定事項です。中堅世代から、次のキャリア形成みたいなことをちゃんとしていくことによって、いま、人材不足の課題が、解決までいかないまでも、よりよい方向に向かうんじゃないかな……というのがボクの意見です。

ボク自身、いま52歳ですが、キャリアのちょうど転換点にあって、50歳になったころから、キャリア感というか、見える景色が結構変わったんですよね。

定年前から定年後のキャリアについて、個人的にも関心があるし、すべての年代の人たちが、事前に将来のキャリア形成をちゃんとしていけば、路頭に迷わなくて済むでしょうし、一人ひとりが自分の強みを生かして働けるようになることで、人口減少の問題だって、なんとかできるのではないかと思っていて。そんな筋道を、地域複業の取り組みで築いていきたい……と思っていたところに、石山先生のご著書のタイトルが目に入って、個人的な想いと重なったのでした。

Amazonによれば刊行は5月17日とあります。もうじきですね。めっちゃ楽しみ。みなさんにもぜひ、ご覧いただければと思います。

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