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【CF実行者インタビュー#05】想いの輪を広げる秘訣はご縁と感謝

プロジェクト名:鳥取大山町、海の魅力に満ちた大地でアフリカの生活体験施設を作りたい


アフリカ出身の旦那さんをもち5人の元気な子どもたちのお母さんである
エゾモ美香さん。野外施設を建設し、キッザニアのようにアフリカの生活体験ができる参加型体験学習施設を実現すべく挑戦したのが今回のクラウドファンディングでした。3,300,000円という高い目標金額の壁を超えて3,708,000円の支援を集めたプロジェクトは、どのようにして成功したのでしょうか。
クラウドファンディング挑戦中に感じた意識の変化や気づきも含めて、エゾモ美香さんにお話を伺いました。
(クラウドファンディングプロジェクトページはこちら「鳥取大山町、海の魅力に満ちた大地でアフリカの生活体験施設を作りたい」)

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ご縁から輪が広がっていく

-プロジェクトを始めるきっかけは何だったんですか?

美香さん:アフリカ出身の旦那と結婚して子どもが生まれて、私たちにできることってなんだろうと漠然と思う中で、やっぱりアフリカと日本の懸け橋になりたいなって。私たち家族は、アフリカからご縁をいただいて日本に住んでいるから。私もアフリカに行っていたこともあるし、やっぱりご縁がある場所だったりするので、かっこよく言うと慈善事業じゃないですけど、社会貢献みたいなのをいつかしたいなってずっと思っていて。

本当は50,60代でしようと思ってたんですよ。でも、体力が40歳になったら分かるのだけど、ガタッと落ちるのね。「だめだ、50歳まで待ってたら絶対できなくなる」って分かったので、するなら「今しかないな」って。「体力的に残っているのは40代だな」って。駆け足でした(笑)。

-クラウドファンディングをしようと思ったきっかけは何だったんですか?

美香さん:荒田さんという方が、まーしーと知り合いで「みかちゃん、会わせてあげるよ!!まーしーに!!」と、紹介してもらったの。クラファンの仕組みもまーしーと出会ったときに初めて聞いたレベルで。周りのよく知っている人が最近チャレンジしているのをぼや~っと見ている感じだったんですけど。クラファンは自分がまさかするとは思ってなかった(笑)。

-最初からクラウドファンディングをしようと考えていたわけではなかったのですね!

美香さん:まさかのクラファンだった(笑)!まーしーの話に一目ぼれ。「まーしーの言っていること面白そう!」って。最初の相談の段階ですぐ決めてましたもんね。「なるほど、クラファンね。じゃあやる!」って。本当にご縁ですね。

こんなに早く物事を進める感覚もなかったんだよね。2,3年のうちには完成させてぐらいで。もう少しのんびり進んでいくかなと思っていたんですけど。でもそれが一気にあの日加速していきだしたね。まーしーとの出会いでですね(笑)。出会いって不思議。

自ら動き行動する後押しに

-地域キュレーターとしてのまーしーさんの伴走と川ちゃんさんのクリエイティブサポートを利用した感想はどうですか?

美香さん:まーしーはすごい後方支援(笑)。「そうですよね、やるのは私ですよね」って。めっちゃもっと横に並んで引っ張っていってくれるのかと思ってたら全然違う(笑)。かわいい子は谷から落とすじゃないですけど、落とされたって感じ(笑)。見守ってもらいながら。

でもそれがいいんです(笑)。「自分たちでするんだよね」って。どこか他力本願になりがちだけれど、そうじゃないし。まーしーに距離取られているなというのを感じながら頑張りました(笑)。

一回バーッと想いを書き出したんです。でも収拾つかなかった(笑)。そこからの絞りをまーしーたちはすごいしてくれる。自分の心の中にあることが相手に伝わらないとクラファンって成功しない。人の想いで伝わっていくものだから。その想いは自分が明確にしておかないとっていうところは、すごい手伝ってもらいましたね。

クリエイティブサポートでは、川ちゃんが動画を作ってくれたのだけど、
動画めっちゃ良かった!!「いい動画でしたよね~」っていう声ももらったりして。中海テレビの方も見てくれてて、「ほぼ内容分かりました、よかったら動画使わせてください」って。同じプロの方からもお褒めの言葉をいただいて。

-クリエイティブサポートで作成したチラシの効果はどうでしたか?

美香さん:「チラシを見て支援しました」の声は実際には届いてないけれど、協力してくれる人に「プロジェクトはじめました!」と伝える手渡し題材としては、本当に良かった。「施設に置かしてください!」って言ったり。置いてもらったその後どうなったかは分からない。置いてみたけれど、実際見た人はどれくらいいたんだろうって。でも、言って歩くための媒体として、きっかけ作りにはなりますよね。名刺代わりみたいな。

一番最初のゼロスタートのときお店周りするじゃない。チラシはとにかくなにか始めないとなってときの最初の行動の一歩になる。お店にアタックして頭を下げて「こんなことするんで」って。こっちのアウトプットの練習ですね。

人の優しさ・愛情を心から実感


-クラウドファンディングを振り返って気づいたことはありますか?

美香さん:まーしーに出会って、「クラファンか!!」ってなって、正直もっとおんぶにだっこでできるのかなって簡単に思ってたら、「結構自分でやること多いじゃん!」って(笑)。文章とか(笑)。

始まってみると途中「やるんじゃなかった」じゃないけど、「どうするかな~始めてしまったけど」って思うんだけど、でもやっぱりそこで背中を押してくれるのは、それまでに応援してくれている人たちであったり、まーしーたちはじめ川ちゃんだったり。

始まれば始まったで支援してくれる人が必ずコメントくれるじゃないですか。もうそのコメント見るたびに「そうだよね、やるしかないな!私が言いだしたんだな」みたいな感じで。頑張ろうって。

「やるしかないな、もうだめでもいいや」って感じで始めて、結果とかは後からついてくると思って、「なにがなんでも勝ち取る!!」みたいなものでもないから、フラットでありつつ。ただ意識としては応援してくれている方たちのためにも、なにがなんでも達成せんとなっていうので意識が途中から変わってきましたね。

-クラウドファンディングが進むにつれて前向きに心が変化していったんですね。

美香さん:その意識が広がるとやっぱり面白い。色んなご縁がピンピンあちこちから飛んできて、途中から面白くてしょうがなくなって、すごい楽しかった(笑)。一番情けなかったのは文章書くぐらいのところで、その後は楽しくて仕方がなかったよね。

それはクラファンが終わった今でも。今度月曜日に会う子が、最近アフリカから帰ってきた青年海外協力隊の人で、クラファンで知りあって初めて対面で出会うんですけど、ごはん作らせてもらうんです。「私作り方忘れたから教えて~」みたいな感じで(笑)。

どんどん「そうだ、アフリカって面白かったわ」が掘り起こされて、そこからまた全く新しいものが出てきているから、面白いよね~。今はクラファンのときに応援してくれた人に、いかに1人づつ丁寧に向き合っていけるか、蒔いてもらった種を育てていくか、プロジェクトと一緒に育てていけるかという感じですね。今ちょっとづつだけど育っていっているのが見えるので「面白いわ~」みたいな。


-クラウドファンディングから出会いも生まれるんですね

美香さん:クラファンをやってみて思うんですけど、お金が欲しかったら借り入れしたり補助金使ったりあるじゃないですか。手続きが苦手な人向けなのがクラファンっていうのも言えるかもだけど。でもクラファンって間違いなく人脈作りですね。人の繋がりができるのがクラファンだなって思って。

クラファンしてるときほど、頭下げることない。態度として「お願いします。お願いします。ありがとうございます!」って。人に支えらていないと絶対生きていけないけれど、でもそれっていつの間にか普通になって忘れていっても生きていけるじゃない?

でもクラファンって頭下げないとどうにもならなくて。あんなに「ありがとうございます!」って頭下げて言うことない。1年間分の「ありがとうございます」を40日に凝縮したんじゃないかってぐらい(笑)。

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”楽しさ”を忘れず少しづつ


ープロジェクトが実際に動き始めて感じたことはありますか?

美香さん:今は建物があって、土地がある。そこから簡易宿泊と野外施設と体験をつくりたくて。今はとりあえず外の土地ならしとかを進めていて。高台とか雨がしのげる場所を時間がかかるけれどつくっていって、あとは建物の方の簡易宿泊施設の許可を取ったり、一般社団法人にする手続きとか。ハード面は申請とかどんな許可が必要で何をするのかといったところです。

ソフト面だと何を体験してもらうか、その体験のために自分は何のスキルが足りないかなとか、頼れるスキルは誰が持っているかなとか。1人で全てはできないから、頼れる人をどうやって見つけてお願いしていくかが課題というか。焦らずちょっとづつですね。楽しくやっていたら絶対ご縁は繋がるって信じてとるけんなぁ。


-今後もっとやっていきたいことはありますか?

美香さん:交換留学のようなショートステイや、子どもの居場所もつくりしたいな。広い土地だから1/3くらいは芝もひいて、フリースペースでもいいなって。憩いの場所になっている大阪の天王寺公園の芝エリアのような感じで。釣りしたついでに寄ってお弁当広げて食べるとか、みんながふらっと立ち寄れる場所にもしたい。

やりたいこといっぱいありますよ!オンラインでアフリカと繋いで、オンライントークセッションができるようにしたりとか。日本の子どもたちがアフリカの子どもたちと交流できたりとかいいな。

ちょっとづつ形にしていきたいですね。ゆくゆく若者たちの教育、人材育成に繋げていきたい。外国からたくさん人が来た時に、外国人を受け入れやすい土地づくり、住民づくりをしておけばいいよね。それが結局、地域を盛り上げるものになっていくと思うから。町の過半数の人が受け入れる心を持っていたらいいから、外国の方が心開ける観光地みたいなものもできていけたらいいね。ミッションです。

-最後に今後クラファンに挑戦する人に向けてメッセージをお願いします

美香さん:やってみたらいいね。失敗したらどうしようとか、クラファンが失敗に終わったらかっこ悪いとかあると思う。失敗したら支援してくれた方から頂いたお金みーんななくなっちゃうしさ。

でもかっこ悪さを脱ぎ捨てる。かっこ悪くてもいいじゃん!みたいなね。人前で服脱げないなら違うものを脱いでみろ!みたいな感覚を味わえばいいですよね。色んなチャレンジが怖くなくなると思う。

クラファンってやろうと思うときはドキドキするし、こんな私でいいかなとか。怖いんだけど怖さを小脇に抱え込みながら飛び込む!そうゆう行為がクラファンなんですけど。飛び込む行為をした経験はいいと思うな~。そしたら案外、人は救ってくれる。

クラファンのやり方もあるとは思うけれど、やっぱり人って優しいなって。やってもらったことは人にやってあげたいとなるから、愛情の広がりを感じますね。クラファンいいよ~!!


話し手:エゾモ美香
聞き手・書き手:正木梨乃夏(合同会社sunsunto)
※文中の記述はインタビュー当時の内容です。


■支援総額 3,708,000円
   目標金額 3,300,000円
   支援者     172人
募集終了日 2021年10月31日

■クラウドファンディングプラン
基本プラン:シンプルプラン(手数料12%)
オプションプラン:地域キュレーター伴走サポート+クリエイティブサポートプランライト(動画+チラシ)

※クラウドファンディングの問い合わせ・プラン詳細はこちらから
「クラウドファンディングについて~シゴト場カケル~」


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