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健康や美容のための100%フルーツジュースは正解か?

こんにちは!ブラックな健康家です!

「果物にはビタミンが入っていて健康や美容に効果的!」などといった話は有名かもしれませんが、とはいえ毎日果物を食べるのは忙しい現代の人々にとっては簡単なことではないように思います。

そんな中、コンビニやスーパーに行くと1本数100円で手に入る「果汁100%フルーツジュース」は安くて手軽に果物が摂取できる健康美容に関して救世主のような「魔法のドリンク」と考えられがちですが、

どうやら「果汁100%フルーツジュース」と「未加工の果物そのもの」とでは人体に与える効果が異なるそうなのでご参考までに。

【未加工の果物は糖尿病を予防するが、100%フルーツジュースは糖尿病のリスクを上げる】

ハーバード公衆衛生大学院によって発表された英国医師会雑誌に掲載された大規模な観察研究の論文によると、

・果物(未加工のもの)を食べている人ほど糖尿病のリスクが低いことが明らかになっている。
・果物の種類によって糖尿病の予防効果が異なる。
・ブルーベリーやブドウを食べている人ほど特に糖尿病のリスクが低い。(ブルーベリー約-25%、ブドウ約-10%)
・カンタロープメロン(赤肉種のメロン:夕張メロン等)は逆に糖尿病のリスクを高める。

ことが分かったのだそうです。

バナナやグレープフルーツに比べて、ブルーベリーやブドウ(レーズン)は倍以上も糖尿病のリスクを抑えてくれる効果があるとのことで、
更に興味深いのが、100%フルーツジュースを1週間あたりコップ3杯摂取している人は、糖尿病のリスクが8%高かったのだそう。

つまり、これらの研究結果から、果物を沢山食べている人ほど糖尿病のリスクが低く、フルーツジュースをよく飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが上がることが分かったんですね。

【果物そのものと果汁100%ジュースで何が違うの?】

「そんなの果物を絞ってるか絞ってないかの違いじゃないのかー!?」
なんて声が聞こえてきそうですが、どうやら過去にも紹介していた「食物繊維」が大きく関係しているそうで、フルーツジュースやピューレなどの加工食品は、加工していく過程で水溶性食物繊維はある程度残っているものの、不溶性食物繊維の多くが失われるそうで、この血糖値の上昇を抑えたり腸内環境を整えるといった働きのある食物繊維が減少したおかげで糖尿病のリスクが上がったと考えられているとのことであります。

ちなみに、

「じゃあ食物繊維のサプリを一緒に飲めば問題ないでしょ!」

と考えられる方もいると思いますがそういうわけでもないらしく、研究者曰く「食べ物は成分ではなく食材で選ぶべき」とのことであります。

【まとめ】

まとめると、

・100%フルーツジュースは糖尿病のリスクを上げる。
・未加工の果物は糖尿病のリスクを下げる。
・ただし未加工の果物でも赤肉種のメロンは逆に糖尿病のリスクを上げるので注意が必要。
・大事なのは成分ではなく食材そのもの。

ちなみに、ビタミンCが美容に良いことは有名な話で、美容に関してビタミンAとビタミンCは科学的にも証明されておりますが、血液中の糖とビタミンCの通り道は同じなので、糖分を沢山摂り過ぎている人は、その分美容に効果的なビタミンCの通行を妨げることになりますので、まずは手始めに100%フルーツジュースを諦めるところから始めてみてはいかがかと存じます。

 

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