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MBA派遣記録 準備編③ ~MBAに行くための準備

しがない大手企業のサラリーマン(総合職)がなぜ企業派遣型のMBAに行こうと思ったのかを綴るブログです。

今回の記事は、前回の続きとなります。まずは、こちらの記事からご覧になってください。

1.まずは媚を売るところから始める

僕は、社内応募条件を変えるためには、何が必要かをまず考えました。一番現実的な方法は、まず現場のトップである部長か担当役員から人事部へ申し入れしてもらうことでした。よって、4月から10月までの応募期間までに、部長に「寵愛を受けるレベル」で好かれる必要がありました。普通に優秀だと思われるレベルでは、意味がありません。優秀程度の社員のために、人事部へ掛け合う良い上司はなかなかいません。

僕は、今までどんな上司であろうと、間違っているものは間違っているとはっきり主張するタイプでした。そのため、直属の上司は僕のことを「いつもどこかで喧嘩してる奴」と評していました。

そんな、僕が今年になって、部長やその取り巻きに対して物を申さなくなったのを見て、驚いていましたが、僕は媚を売ることに慣れておらず、本当にストレスでした。ただし、「媚を売る」というのは、

✅ 本社の方針、部長のマネージメント・イムズを知ること
✅ 部長と同じ土俵で当社の経営を語れること
✅ 上司や取り巻きなど各部署や人を立てること
✅ 上司に礼儀を尽くすこと

などを踏まえた「技術」であることを深く学び、実際いい経験になったのも事実です。

2.面接で必要な「実績作り」

もうひとつ重要なのは、「国内MBA派遣プログラム」で語れる実績作りでした。やはり、「国内MBA派遣プログラム」ですから、16000人の当社社員の中の優秀な猛者たちが毎年20~30名程度名乗りを上げてきます。この時に、志望理由や面接の印象うんぬんに関わらず、過去の実績が物を言う世界になるはずです。

僕の仕事は、保険金の査定業務であり、営業と違って数字が目立ちません。とは言え、毎年10位以内の成績は上げていましたが、正直微妙だと感じていました。僕は、当社の30%程度が働いている保険金査定部門の中では、割と有名人であると自負していましたが、人事部が僕のことを知る由はありません。人事部にリーチするための実績をつくる必要がありました。

3.新型コロナウイルスとDXの波

ちょうど、そんなことを思っていた3月頃に新型コロナのせいで、緊急事態宣言が発令されました。それと同時に、DXが遅れていた当社もようやく重い腰を上げて、Web会議システムが頻繁に使われるようになりました。

そして、社内では新しいビジネススタイルを声高に求めていましたが、正直妙案は出てきていない印象でした。

僕は、チャンスだと思いました。損害保険会社は古い業界・体質で、やはり知識と経験を持つ先輩たちにはなかなか勝てないことが多かったのですが、DXという社員の誰もが慣れないことを考える作業は、先輩も後輩もなく、全員が一律のスタートラインに立っている現状に気付きました。

この状況なら、僕が頭一つ前にでることができる。

と思いました。

4.本社にリーチするプロジェクト

すぐに僕は、Web会議システムを使った研修スタイルを思いつき、実現に向けて段取りを始めました。本当であれば、本社の推進部署に提案して、実現に漕ぎつけるべきでしたが、それでは僕の手柄にはなりません。僕は、本社を一切挟まずに、僕が優秀だと思う先輩と後輩の合計3人に声をかけてプロジェクトをスタートさせました。

プロジェクトの内容としては、一部署ごとに行っている研修をWeb会議システムを使って、全国に配信するものです。非常に簡単な取組みだが、実際にはなかなか実現できません。なぜなら、研修を配信する部署の社員は、準備や緊張感、間違ったことを配信してしまうリスクに対して、メリットがないからです。

その点は、優秀で主体的に仕事をする仲間を集めて、彼らに自信がある研修を配信させることで、プチインフルエンサーになってもらい、そこからは、権威性を利用し、それに憧れる社員たちに後に続いてもらい、個人が全社に研修を配信し続ける仕組みをつくるというものでした。

5.思わぬ形で本社へリーチ

最初の数回は、僕自身が研修講師を行い、半年で毎回150名以上の社員が視聴するプラットフォームになったこ頃から潮目が変わりました。

「本社の推進部署の社員たちが注目しているな・・・」と思っていたら、なんと社長の目にすぐに触れて、強制的に本社でこの研修スタイルを取り入れるように指示が出たのです。


>>>>次回に続きます。




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