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スーツスタイルの足元の選択肢を増やす「#えらべるシュー活」プロジェクトの始動、その思い

【自己紹介】
大阪府出身。
2008年青山商事入社。
「洋服の青山」にて店舗販売スタッフとしてキャリアスタート。
その後6年間の店長経験を経て、現在はビジネスウェア事業の変革を目的としたリブランディング推進室の室長補佐として勤務。
また2022年より共創コミュニティ「シン・シゴト服ラボ」にて、就活生の服装に関する社会課題の解決を目指す「#きがえよう就活」プロジェクトのプロジェクトマネジャーに就任。

こんにちは!青山商事の岡本です。
「#きがえよう就活」プロジェクトで就活生の声を聞いていて、「パンプス」について考え、みんなでアクションすることになりました。そこに至るまでの経緯や思いを綴りましたので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです!

【もくじ】
・「#きがえよう就活」プロジェクトとは
・3400名の就活生アンケートからわかった、ある悩み
・「#えらぼうシュー活」プロジェクト立上げ
・私たちが取り組む思い

【1】「#きがえよう就活」プロジェクト

「#きがえよう就活」プロジェクトは、共創コミュニティ「シン・シゴト服ラボ」から生まれたプロジェクトの1つで、就活生の服装における課題解決を目的に活動しています。「#きがえよう就活」では、就活生を悩ませる企業側の「服装自由」との記載について、選考時の服装情報をデータとして開示したり、服装指定の理由を明示することで、企業側の想いを少しでも見えるようにする取り組みを進めています。

【2】3400名の就活生アンケートからわかった、ある悩み

「#きがえよう就活」プロジェクトは、就活生が就活時の服装について感じていることを可視化するためのアンケート調査を実施しました。(就活生3400名/採用担当者60名)

このアンケートから、就活時の服装について、企業側が「服装自由」や「私服可」と案内する場合、“服装自由”に困ったことがあると回答した学生が 8 割を超え、学生からは「服装自由は優しくない」「服装ではなく、企業選びで悩みたい」などといった声がありました。

同アンケートには、就活時について感じている事や思っていることについての自由回答形式の設問もあり、率直な意見が多数寄せられる中、「服装」「スーツ」などに次いで多かったのが「ヒール付き※のパンプス」に関する声。(ほんの一例をご紹介します)※ヒール付き:3~5cmのヒール高のもの

私自身、このような声をきっかけに、体験する目的で、初めて実際にパンプスを履いてみましたが…すごく痛い!!ヒール高があることで背筋が伸び、キッチリ見えるのですが、その分体重がつま先に集まってきて叫びたくなる感じや、「すぽっ」と脱げないようにと意識しながら“普通に歩く”のが難しかったり…これは実際に履いてみないとわからなかったことでした。

就活時の服装が多様化してきている中でも、スーツはその選択肢のひとつであることに変わりありません。
「気持ちが引き締まる」「スーツスタイルが好き」など就活に自らの意思でスーツスタイルを選択する方、また、学生が服装に悩むことのないようになどの理由から学生に配慮して面接時の服装を「スーツ指定」とする企業など、「#きがえよう就活」プロジェクトを進める上で多くの方のお話を聞いてきました。

しかし、スーツスタイルにおいてスーツの色や柄は選べたとしても、足元は「ヒール付きのパンプス」というのが”暗黙のルール”となっており、天候が悪い中でも、履きなれないその靴で歩かなければならないことが就活生の苦痛となっている。その声に対して何かプロジェクトで出来ることはないかと考えました。

【3】「#えらぼうシュー活」プロジェクト立上げ

そのような就活生の声なき声に応えるべく、「#きがえよう就活」プロジェクトでは、2022年に全5回の企画会議を実施。学生からビジネスパーソンまで毎回多くの参加があり、熱量高く活発な議論が繰り広げられました。

様々な議論がありましたが、そこで出た意見としては、

・ヒール付きのパンプスにも選ばれるだけの良い点がいっぱいある
・ビジネスシーンでのスーツスタイルだと足元も色んな選択肢がある
・でも就活シーンだと、ヒール付きのパンプス以外の選択肢がわからなくて
 不安…
・では、このプロジェクトから足元の選択肢(コーディネート)を
 提案してみよう!
・賛同企業の人事担当者の方々に聞いてみるのが良いかも!

企画名「#えらぼうシュー活」は、参加メンバーにアイディアを募り、スーツスタイルにおける足元(シューズ)の選択肢が増え、就活生自らが「これ"が"いい」とえらべるようにという思いを込めて決めました。

企画会議の様子

このようにして議論に議論を重ね、「#えらぼうシュー活」プロジェクトとして、スーツスタイルに合う新しい選択肢の提案をまとめました。
↓↓↓

「#きがえよう就活」プロジェクトの賛同企業にもヒアリングをしたところ、賛同コメントをいただきました。服装自由の場合はもちろん、スーツ指定の場合でも、自分の足に合う靴を履いて就活することを応援していただいています。

【4】私たちが取り組む思い

「#きがえよう就活」プロジェクトがスタートして1年以上が経ちましたが、『私たちは就活生が「就活マナー・暗黙のルールに悩む」ことに対して、それに伴う苦痛や悩む時間を解決していきたい』
この思いはブレることなく活動を続けています。

今回はスーツを選んで就職活動を進める方の足元の悩みを、少しでも和らげるきっかけになればと思い、コミュニティメンバーの学生やビジネスパーソン、そして賛同企業の皆さんとアクションに繋げました。
しかしながらこれが完成形ではありません。
スタートラインに立ったところです。

これからも私はこの活動に共感いただく皆さんと一緒に、未来のビジネスパーソンである就活生の就職活動の体験がより良くなるようなアクションを考え、実行していきます!

■共創コミュニティ「シン・シゴト服ラボ」とは

共創コミュニティ「シン・シゴト服ラボ」は、洋服の青山と法人向けマーケティング 支援事業 NewsPicks Creations が運営する『ビジネスウェア3.0を定義する』をミッションに掲げるコミュニティです。いま、働き方の選択肢 が増え、価値観が多様化する中、新しい時代の「ビジネスウェアの在り方」をビジネスパーソンとともに模索し続けていきます。


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