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#54 また来たくなる外来|國松 淳和
前回の本に関連して、著者の先生の単著を一冊ずつ取り上げてみます。
まずは國松先生。
多様なテーマで医書を量産しているとんでもない方です。
どれも非常に勉強になります。
今回紹介する本は主に外来診療の心がまえについての論考です。
初診での関係性の築き方、対症療法の考え方、再診のつなげ方。
このあたりが丁寧に解説されており、また読みたくなる本です。
と言っておいてまだ一回通読しただけの、明日も外来を控えた私に向けて、エールになりそうな一節を引いて終わります。
「一方的に患者さんが話す」なんて、ネガティブな解釈をしていませんか? その考えを今日からやめましょう。「一方的に患者さんがはなしてくる」のではなく一方的に聴いていると考えるのです。これがオープンエンド・ヒアリングの真髄です。意識の先は、患者さんにありません、自分です。自分を制御することに集中するのです。
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