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#57 言葉のズレと共感幻想|細谷 功・佐渡島 庸平

むかし漫画からの佐渡島さんという流れがありました。

ということで今回も同じ流れで紹介するのが本書です。
細谷功さんとの共著で、『具体と抽象』という細谷さんの著書を元に、二人が言葉やコミュニケーションなどについて対談している本です。
(『具体と抽象』は、#100くらいで登場するかもしれません。)

ある2つの言葉の関係性を図示することをダブリングというそうです。
大小関係と重なり関係により9通りに分類されます。
同じダブリングでも人によって捉え方は異なるため、言葉のズレが生じます。
言葉を介したコミュニケーションは勘違いのやり取りに過ぎないし、
そこから生まれる「共感」も幻想だというわけです。

ではどうすればいいのか。
キーワードは抽象化です。
すれ違ったときには上位目的を確認しよう、具体レベルで噛み合わないときには抽象度を一段あげようと語られています。

抽象化が言葉を支配し誤解や理解を左右する根本である。

「抽象度と価値観」、「観察力と学習」などを脳内でダブリングしているうちに、#50を思い出しました。

いろんな本とのハブになるような一冊かもしれません。

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