見出し画像

#14 ポストコロナ期を生きるきみたちへ|内田 樹

コロナによって世界は大きく変わりました。いや、コロナ前から確実にあった変化が、より深刻さをまして露呈しました。
本書は、ポストコロナ期を生きる若者に向けた、アラサーからオーバー70まで総勢20名の識者らによる若者へのメッセージ集です。
想定読者は中高生とのことですが、大学生・社会人にとっても学ぶ点は多いです。ここから気になる識者の著作を追っていく読書案内としても活用できます。
「コンテンツ化する大学」における学びとは何かを論じた増田聡さんのパートより一節引用しておきます。

大学とは、一人一人の学生の知的成長を促すための場所や機会を提供することで、社会にとって必要な知を維持し、そこから新しい知を生産するための場です。(中略)「知」とはデジタルデータではなく、身体と感情を持った人間一人一人が身につけ、実践し、対話し、試行錯誤する中でしか「役立たない」。大学とはそのために用意された場です。新型コロナウイルスが社会にもたらした「良い影響」がもしあったとするならば、ただオンラインで勉強だけすることが「大学の学び」ではない、ということに人々が気づいたことではないでしょうか。

「大学の学び」とは何か―「人生すべてがコンテンツ」を超えて|増田聡


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?