見出し画像

#26 指導医のための医学教育学|錦織 宏・三好 沙耶佳

医師が臨床経験を積んでいくと、いつの間にか指導者の立場になっていきます。
一方でいかに教育・指導をするかについて、現場の医師が学ぶ機会は十分あるとはいえません。
本書は京都大学が提供している医学教育プログラム『現場で働く指導医のための医学教育学プログラム 基礎編(ふくみん)』のエッセンス版です。
前回紹介した書籍の編者でもある錦織先生が共同編者をされています。

カリキュラム(目次)をはります。

  1. General 医学教育総論

  2. Teaching and Learning 教育と学習

  3. Assessment 学習者評価

  4. Curriculum Development カリキュラム開発

  5. Leadership and Management リーダーシップ・マネジメント

  6. Information Technology 情報工学

  7. Philosophy 教育哲学

  8. Cultural Anthropology 文化人類学(!)

  9. Research 医学教育研究

成人教育における教育者の役割は、教育者自身が自らの前提を問い直し、学習者が教育者や他の学習者、そして社会との関係を再構築するための環境をつくることである。この主張が一番刺さりました。
そして「自らの前提を問い直す」うえで、文化人類学視点を持つことの価値を感じました。
教育・指導にかかわるすべての医師におすすめです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?