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#112 コンビニに生まれかわってしまっても|西村 曜

新鋭短歌シリーズがおもしろくてつい借りてしまう。
同世代だから共感しやすいのだろう。
帯文の「心の底から歌った〈おにぎり〉がある」というのが言い得て妙だ。
図書館の本に帯はないけど。

生き方といえばそれまで キャラメルの包みをたたむ指を見つめた

包みをたたむと丁寧な暮らし感がでていい。

初心者は若葉だなんてこの国は詩の国だよね、そこを左折ね

この助手席に座っている人はきっとマルチタスクが得意。

味のないガム吐き捨てる誠実を。味のするガム捨てる勇気を。

味のするガムをそもそも噛むかどうかよく考えようと。

現金は一文字変えたら現実で二文字変えたらそれはもう紫蘇

もうしそ。

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