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喪主の妻が忘れてはならないもの 2013年4月17日

昨日、義父の葬儀を終え、通常営業に戻りました。
今日から復活です。

80日間に及ぶ再入院生活で、やっと外泊許可が出ることになっていた義父に高校入学した長女の制服姿を見せに見舞いに行ったのが先週の土曜日。

そのときは酸素マスクをした状態でも久々の笑顔を見せてくれたのに
翌朝に様態が急変し、兄妹、家族、孫たちに見守られ
逝ってしまった義父。

それからは怒涛の日々で
亡くなった直後の処置で、入れ歯はどうするん?
着替えの服は? に始まり
病院の霊安室から葬儀場への移動、
葬儀場での枕経、遺影を手配したり・・・と
通夜、葬儀に向けての段取り、準備が綿々と続き
正直、大人の親族は涙する余裕はなかったように思います。

そもそも曜日感覚がなくなって
通夜から葬儀、火葬場から戻り、初七日の法要を終えるまで
完全に非日常の世界を漂っていた感じ。

そんな中、不肖の嫁である私は
義父のゴルフ友達で、うちの父と幼馴染でもある
仲人さんへ連絡するのをすっかり失念していて、あたふた。

葬儀当日の朝は、前泊した実家の鏡の前で
(夫の実家とわたしの実家は隣町)
まゆ墨を持ってくるのを忘れていたことにはたと気づき、
「このままでは“麻呂”状態で喪主の妻として参列することになる!
 そ、それだけは避けなければ…」
と例によって、そこらに転がっていたHBの鉛筆を削り
眉を描いて臨んだのでした
(ちょっと硬いけど、いい色合いに仕上がるんだよね、鉛筆って)。

(2013年4月17日 Facebookの投稿より)


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