詩吟を広めるカギ!?「意味的価値の創造」とは何か
こんにちは、heyheyです。
今日は「詩吟を広めるためには意味的価値の創造が大事だ」ということについてお話します。
1. 機能的価値と意味的価値
私たちは自分の価値を高めようとする時、ついつい独りよがりな高いスキルを求めがちです。例えば、資格取得などがそれにあたります。しかし、いくら高いスキルを持っていても、相手が求めていなければ価値は生まれません。
この考え方を「機能的価値」と「意味的価値」という2つの概念で説明できます。
機能的価値とは、例えばテレビのスペックのような、数値化できる価値のことです。一方、意味的価値は、相手が真に求めているもの、心から欲しているものに応える価値のことを指します(ざっくり言うと)。
2. 詩吟の世界における機能的価値と意味的価値
詩吟の世界には、私よりもはるかに上手な人がたくさんいます。大会に出るたびに、自分がまだまだだと感じることも多いです。しかし、上手な人がいるだけでは、必ずしも詩吟が広まっていくわけではありません。
なぜでしょうか。それは、意味的価値を生み出せていないからではないでしょうか。素晴らしい技術があっても、一般の人にとっては「詩吟を聞く必要性がない」「面白さや意味がわからない」というギャップがあるのです。
つまり、詩吟を広めるためには、既にある機能的価値(技術)に加えて、意味的価値をどう作り出すかが重要になってくるのです。
3. 「男はつらいよ!」の寅さんの鉛筆売りから学ぶ
この「意味的価値の創造」について、映画「男はつらいよ」の寅さんが鉛筆を売るシーンが参考になります。寅さんは、ただの鉛筆を売るのに、「お母さんを思い出す」「鉛筆のぬくもり」といった話をします。
そして最後には「60円のところを30円、いや20円でいいよ」と値段を下げていき、聞いている人たちが財布を出し始めるのです。
鉛筆に対して何の価値も感じていなかった人たちが、寅さんの話を聞いて「意味的価値」を実感し、欲しがっているということです。
寅さんの視点で言えば「意味的価値を想像した」と言えます。
4. 詩吟における意味的価値の創造とは?
詩吟が題材にしている漢詩や俳句、和歌は、まさに意味的価値が凝縮されたものばかりではないでしょうか?僕はそんな気がするのです。
戦争や風景描写、懐古、哀愁、親子愛など、様々なテーマがあり、それぞれの対象に応じた意味的価値を作り出すことができるように思います。
例えば、ある漢詩について「このシチュエーションでこういう人に向けて説明したら、こんな風に響くんじゃないか」という切り口を考えていくのです。
「こういうことってない?それをこの漢詩ではこんな風に表現しているんだ。面白いよね!そしてその面白さを、誰でももっと深く味わえるのが詩吟なんだ」というストーリーを作ることで、詩吟の良さがより伝わりやすくなるのではないでしょうか。
5. 下手なりに実践!上杉謙信の漢詩「九月十三夜」
ということで、自分なりに上杉謙信作の「九月十三夜陣中の作」という漢詩を取り上げて、下手なりに意味的価値の創造に挑戦してみます(恥ずかしいですが!!)
うーん、、、、微妙!!難しい!!!笑
やはり、誰が相手で、何を伝えたいのかをもっと練らないといけないですね。それこそChatGPTを相手に壁打ちして鍛えるのも良いかもしれません。
詩吟の題材はある意味無限にあるので、そこから意味的価値を想像しやすいものを選で作るトレーニングからはじめてみたいと思います。
まとめ
詩吟を広めるには、技術(機能的価値)だけでなく、意味的価値の創造が重要
意味的価値とは、相手が真に求めているものに応える価値のこと
漢詩や俳句、和歌には既に意味的価値が凝縮されている
それぞれの詩に対して、聞き手に響く説明の仕方や切り口を考える
詩吟を通じて詩を味わうことで、より深い体験を提供できる
意味的価値の創造は簡単ではありませんが、詩吟を広める上で大きなヒントになると思います。これからも、様々な詩に対して、どのような意味的価値を見出せるか、考えていきたいと思います。
今回の内容は以下のYouTubeからでも聴けます。
後半では実際に私が日替わりで漢詩を選んで吟じているので、良ければチャンネル登録お願いします♪
本日は以上となります。
今後も一緒に、コツコツと吟道を歩んでいきましょう!
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