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2割の人々

時々「マイナンバーカードは持ってる?」と訊かれます。私は持っていません。

総務省のウェブサイトによると、令和6年7月7日時点、人口に対する割合がどれくらいになっているかと言うと、保有枚数が約74%(6月30日時点)、交付枚数が約79.8%、有効申請受付数というのが約81.1%、となっています。

この数字を見て、何かの数字と似かよっていると思いました。そうです、先のコロナワクチン接種率です。一回接種した人が80.4%、二回接種した人が79.5%(NHK特設サイト、元は首相官邸発表)です。

おもしろいではありませんか。
国のやることに従順にならない人がどうやら2割はいるようです。皆が皆、意識的かどうかは分かりませんし、同一の人々で全てかぶっているとは言えないでしょうが、なんだかワクチンを打っていない人はマイナカードも作っていないような気がします。私もそんな一人です。それはとりもなおさず、現在の政権政府のすることがどこまでも信用出来ないということにつきます。

政府のやることに疑いを持つ人が2割いるーー言ってとしまっては強引かも知れませんが、ワクチンについてはあれだけのプレッシャー、マイナカードについてはポイントと紙の保険証廃止という「アメとムチ」をちらつかせられながら、それになびかない人々が一定数いるということに安堵と共感を覚えます。

言っておきますが、何がなんでも権力に逆らうというのではありません。あくまでも現在の政府のやることにいちいち違和感を覚えるからその通り従わない(従いたいけど従えない)だけです。誰のどのような言動かを咀嚼した結果、どこかに引っ掛かりがあり、どこまでも違和感が消えないからその通り行わないだけのことです。

話しは逸れますが、たとえば「憲法改正」なども、やはり今の自公政権が持ち出す「改正」にはどこまでも賛成できません。より平和を追及する方向での改正なら憲法を変えることも「あり」でしょうが、軍事力の強化による平和の構築という方向には賛同できません。逆に非武装中立寄りにシフトし、最低限の自衛力を残して自衛隊はその経験を生かして災害救助専門の国際専門部隊として再出発し、日本が武器を手放す覚悟を見せるような憲法改正なら賛成します。この数十年間、我が国において失われた命は、戦争ではなく自然災害によるものです。先の戦争も、侵略されたのではなくこちらから行ったものであることを忘れてはなりません。

逸れたついでに、日本は「災害省」を作れば良いと思います。地震、風水害、火山、この国は災害多発国であり経験国です。何か起これば一元的に動ける部署がないのが不思議なくらいです。自国のみならず、台湾や中国、韓国なども災害は多いですから、災害における救助・共助を軸としてついでに安全保障を担保するという方向を目指せば良いのではないでしょうか。人助けのための機関「災害省」を、それも置くなら地理的に沖縄に置き、我が国のみならず少なくとも東アジアも視野に入れながら災害対応の国際救援組織を整備する。日本及び周辺国で災害による人命救助が必要な事態が起これば、沖縄にいる国際災害救助部隊がたちまた駆けつける、というのは、あらゆる人々の安心と安寧に繋がるのではないでしょうか? 撤退してもらった後の米軍基地(簡単ではないでしょうが・・・)を使えばよろしいのでは? 沖縄における、数々の終わることのない犯罪と代償に終止符を打つ作用も期待出来ます。 マンパワーもお金も人助けのためにつぎ込む。そんな「人助けの国・日本」を武力で攻撃しようとする国が現れるでしょうか? 抑止力を語るなら、私はこの方が良いと思います。

さて、マイナンバーカードです。
紙の保険証を廃止するから作れ、ポイントをやるから作れ、でなければ診療も薬も十分なサービスを受けられませんよ、というのは、そこに何らかの深く親切な優しい意思が込められているようなものではなく、目的達成のための単なる脅しのようなものでしかありません。百歩譲って本質的に意義があるにしても、市民の側も医療の側もに不具合があるような代物など、単なる手間のモノでしかありませんし、再考が必要です。なんでもかんでもひとまとめにすることが便利とは限りません。失くした時のことを考えれば分散する方が懸命です。

信頼できるものであれば作るのは構いません。でもそうでない人が2割もいるのです。コロナワクチンの時もそうでしたが、私はこの2割の側の意思の方が真っ当だと思います。

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