どちらにしろ「その時」が来ないとどうするかは判りませんけどね。

『こうした環境の変化は、当然のことながら住宅に対する価値観にも影響を与え始めている。今回の台風災害をきっかけに、ネットでは若い世代を中心に、自身の生活を身軽にすることへの関心が高まっている。もともと一部の若年層の間では、持ち物を極限まで減らしてコンパクトに生活する「ミニマリスト」という生活スタイルがちょっとしたブームとなっていた。今回の災害をきっかけに、コンパクトな生活に対する意識がより高まったとみてよいだろう。~日本の住宅ローンは、家を手放したとしても、残りの金額をすべて返済しなければならない規約だが、米国の住宅ローンはそのような仕組みにはなっていない(ノンリコースローン)。もし返済できなくなったら家を手放すだけでよく、家を失ってもローンの返済に追われるという状況には陥らない。米国人から見ると、日本の住宅ローンはあまりにも恐ろしい商品で、とても手が出せるものではないのだが、日本の消費者はこうしたリスクをまったく気にしないのだ(つまりどんなに危険であっても家が欲しいということになる)。少し誇張して言えば、日本人は、リスクが高い場所に耐久性の低い家を建て、災害で家を失っても返済が残る住宅ローンを抱えているということになる。~筆者はこれからの時代に持ち家を選択する場合には、市場価値を最優先すべきであると常々主張している。家を買うのであれば、自分が住みたいと思う家ではなく、それを賃貸に出したり、売却する時に高い値段が付く物件を選択した方がよい。~不動産価格を詳細に調べると分かると思うが、実は物件価格には、こうした土地そのものに由来するリスクがある程度、織り込まれている。これまで災害リスクのプレミアムが物件価格に占める割合は低かったが、今後は、この部分がより高く評価され、物件価格の地域格差が拡大する可能性が高い。~当然のことながら、収益性が高く、災害リスクの低い物件価格は、今後さらに高騰することが予想される。老後で年収が下がってからの家賃負担は重く、その点においては圧倒的に持ち家に軍配があがる。だが、住宅リスクを背負わないという点では、一生、賃貸に住むという考え方も年々、有力になってくるだろう。』

私の実家は災害時に「ここにいてはダメです!」宣言をした江戸川区にあるので災害に強いといわれているヘーベルハウスで立て替えました。住宅ローンもあと10年を切りましたし月々の返済も近隣のワンルームの家賃程度にしかしませんでした。今は年老いた母と私の二人暮らしなのですが将来的に私一人になると今の実家の大きさは必要ないので「その時」にまだ市場価値があればリフォームして貸し出した方が良いとも考えています。どちらにしろ「その時」が来ないとどうするかは判りませんけどね。

「持ち家か賃貸か」災害多発時代の到来で、ルールはこう変わった!
変化に取り残されると大変なことに…
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68709

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