いや、ほんとはフェイスガードが必要なのかもしれません。
『日本では表情を作るときに「目」が大事とされます。歌舞伎にも「左目と右目が異なるところを向く『見得の目』」や「睨み」がありますし、日本人にとって表情とは「目」といっても過言ではありません。そのためサングラスをかけ相手に自分の目の表情がわからないようにすることは失礼だというコンセンサスがあるのだと思います。さらに日本は「場の空気を読むこと」がコミュニケーションをとる際に重要だとされるハイコンテクスト文化ですから、その際にも「相手の目」がモノをいうわけです。一方、ドイツやイギリス、アメリカなどのローコンテクスト文化圏では、以心伝心でモノが伝わることはなく、コミュニケーションにおいては「会話」が重要視されます。その際に大事なのは「口」です。話をする際、相手の言っていることを聞き取ることが重要ですし、自分が話していることが相手に正確に伝わることも大事です。そういったなかで、「マスク越しにモゴモゴと話すのは失礼」という見方がされてきたわけです。口が覆われていると、その人が笑っているのか怒っているのかがわからない、そもそも陰気で外向的ではない、という考え方が幅を利かせていたのでした。』
欧米では「口」日本では「目」が他者とのコミュニケーションをとる時に大きな意味があったので、その部分を隠すのはやましいと思われてしまったのでしょう。ただ、今の状況ではマスク、いや、ほんとはフェイスガードが必要なのかもしれません。
「マスク着用」で意見衝突する欧米人の特殊事情
彼らの根強い「マスク嫌い」の根底にあるもの
https://toyokeizai.net/articles/-/344154
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