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都落ち、さようなら東京

(写真は8月上旬に撮影した新潟市万代橋)

 就職活動で国家公務員試験は通ったものの、国家公務員は全国転勤がある。
 前の記事で、海上保安庁から二次募集(税関からも二次募集の連絡があった)と書いた。
 これは欠員が生じそうな官庁が、試験合格者名簿に連絡するスカウトに近い。
 海上保安庁は勤務地が港町。横浜の第三管区とか、新潟の第九管区とか大きな町に転勤になるから、不便はない。
 
 もう地方公務員の手続きをしていたから、ああ、そういう手もあったのか、と電話で思った。
 私は実家は新潟県中越地区だから、新潟市は実家から70キロメートルは離れているから、実質、実家に戻らないJターンだった。
 
 新宿から電車で20分。渋谷から20分くらいの所に後半は住んでいた。閑静で住みやすく治安も良い町だった。近くには桐朋学園などがあるとても気に入っていた。
 バイト先から定期券ももらえたので、営団地下鉄での乗り越しでも、当時は140円(初乗り、最初は120円で在学中に値上げがあった)でどこへも行けた。
 
 就職で東京を離れることになった。

 新潟の町が気に入ってもう30年住んでいる。この街もみんなヨソから来た人で成り立っている。
 江戸っ子は三代住まないと、と言われ、意外に地方民には冷たい。二代目くらいにならないと、東京になじめない気がする。
 しかし、新潟は三日住めば市民という。昔は「スイカ畑だった」というくらいで、古い住人でも5~60年くらいしか住んでない。
 この街では、近所のしがらみは東京より無い。

 あといくつか理由がある。

 東京より、格段に食事が美味しい。
 海沿いで、窓から海が見える。沖ゆく船が見える。
 もう一つ、ハレーションあるかもしれないが、東京より確実に美男美女が多いと思う。

 私はコチラで伴侶を見つけました。

 さようなら、東京
 私はもう、二度と上京はしません
 今の街が気に入っています



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