秋田港発、関西8日間・旅日記(平等院鳳凰堂の巻)~28年ぶりの京都をみて感じたこと~
2日目午前 平等院鳳凰堂の巻
体調が少し回復し船内を軽く散歩しに行きました。2019年夏の苫小牧行きではカラオケ、ゲームセンター、カフェ、ビンゴゲームなど賑やかでしたが、今回は新型ウイルスにより自粛となりました。静まった船内に繁忙期と閑散期の落差もあって、子供たちの声もなくなり一層、船の揺れを感じるようになりました。
敦賀港、出発5時30分。夜明け前の真っ暗い田舎道を車で走らせ、比叡山方面へ向かいました。国道161号線は関西と言えども日本の道路で何ら東日本と変わりません。飽き始め静寂な夜明け寸前に現れた、初めて見る琵琶湖は薄気味悪さを先に感じてしまいました。
宇治市へ付いたのが渋滞ラッシュど真ん中でした。徐行運転と停車を繰り返しながら、マフラーをしている学生と京都ナンバーをゆっくり眺めながら平等院鳳凰堂へ向かいました。
最初の目的地、到着AM8:00。まだロープが張られた駐車場外枠で開院するのを車中で待っていました。朝日が強く顔の真正面を射し細目でいると、年配の男性が秋田犬を散歩しながら、私に微笑みながら通り過ぎました。恐らく秋田ナンバーで紺色の車が融雪剤で、白っぽくなっているからだろうなと想像し、会釈で挨拶し旅行の楽しさを感じることが出来ました。
院内の職員さんへ電話連絡をし正門前まで来てもらい、身体障碍者手帳を確認後、専用駐車場まで案内されました。
生まれて初めて見る平等院鳳凰堂は、空気がとても澄んでいる冬の朝日を浴びながら水面より浮いていました。日本人の生活に最も馴染んでいる建築物の一つです。しかし間近で見る美しい朱色の造形美より10円玉の全体像、壱万円札の鳳凰像に惹かれてしまいます。
平成の大修理を終えて綺麗さのみが強く浮き彫られて見えました。趣のある精神性を強く求めていたからか期待以上の感動はしませんでした。岩手県平泉町に同じ浄土教建築で中尊寺金色堂がありますが行った事がありません。私は足が少し不自由なため段差が多ければ歩くことが困難なため、神社やお寺巡りには気を使います。
平等院は殆ど平坦でそんなに広くないために、ゆっくりとした時間を作ることが出来ました。余裕があるときに金色堂へも訪れてみたいですね。どちらに極楽を感じるでしょうか?
平等院を後にして昼過ぎに宿泊地の神戸へ向かい、北野異人館街あたりを散策しようと思っていました。しかし後ろ髪が強く惹かれます。もう一度、目でしっかりと確認がしたい。逆走し東山慈照寺(銀閣寺)へ向かいました。
【2日目午後 慈照寺編へつづく】
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