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実録マッチングアプリ大作戦8

このお話は僕がマッチングアプリで真剣にお相手を探して、本当に恋人ができるのか、あるいはできないのか、のスーパードキュメンタリーです。

長らく更新が途絶えてしまいました。

忘れてしまっている方多いと思うのでこちら前回から↓


前回お会いした女性はもはやマッチングアプリ界隈で絶滅危惧種に指定されているイリオモテヤマネコさん。そんなイリオモテヤマネコさんと奇跡の2回目チャンスが訪れました。

前回隣の誕生日カップルという敵になすすべなく敗れてしまいましたが、
別れ際駅前でなんとかLINEを教えていただく事に成功しました。

その後、時間がかかりつつもやり取りを繰り返しました。
自分の中でも気持ちが固まってきましたので、他に新たにマッチンギングはしないようにしました。

説得を試みた結果もう一度お食事に行ける事になりました。

当日、ややウケの舞台終わり待ち合わせの駅に着き、再びお会いしました。

やっぱりええやんか、と思いました。

普段の太りしもの達とは絶対に行かないような、敵が参戦する事のない、個室のあるイタリアン?ぽいのにしました。

制限時間のある食事が始まりました。食べ放題とかでもないのにお席2時間制とかいつの間に生まれたんや。

なんとなく近況を話すのに30分、食べておいしいねが30分、そろそろ帰ろかの話で30分かかるとして、実際距離を縮める時間は30分しかないやないかと思いました。

芸人さんとご飯は面白いと思われるかもしれませんが、僕はそこにカテゴライズされるような日常から面白い生き物なわけはなく、基本聞き役になるボンクラですし。
かといってナイスな返答をするわけでもない。
存在として墓と互角くらい。

イタリアンといえば魚介ですけども、僕は何回か書いてますが特に調理された魚介が飲食不可能です。単純に不快不愉快不機嫌になります。よくない。
イリオモテヤマネコさんが蟹味噌がお好きということでそれだけ注文しました。

蟹味噌が届くとイリオモテヤマネコさんはおいしそうに食べられていました。
どれだけ嫌いな食べ物でも気になる女性が好きな食べ物ならおいしいかもしれない。そう思い口にしました。

バーリまずかった。
最高の状況であっても嫌いなもんはまずいと再確認。
しかし流石に不快不愉快不機嫌は押し殺しご当地果実酒で流し込みました。

さあ蟹味噌が口から完全になくなりようやく本番です。


呼んでもないのに店員が来ました。
「そろそろお時間です」
と伝えて来ました。

えもう2時間経ったの?

蟹味噌を体から無くすことに全力だしただけやけど。何も進んでいない。

と考えながら店を出ました。このまま帰るわけにはいかないので、2軒目へ一緒に行っていただきました。

二軒目は同じく個室。入り口で靴を脱いでロッカーに入れるタイプで、お互い靴を脱ぎ、イリオモテヤマネコさんの靴箱の鍵も預かり部屋に向かいました。

部屋に入り座るとイリオモテヤマネコさんが驚いておりました。

何かと聞くと、鍵をこういう時預かってくれる男性が今までいなかったと。

僕がなんの気なしに鍵を預かったことが、奇跡の高得点を与えることができたのです。
オーストラリア留学で染み付いたレディファーストがいい仕事をしました。ありがとうオーストラリア。

思いの外これが高得点で、前回聞くことの叶わなかった苗字を聞くことに成功します。

さあここから畳み掛けだという時、店員が入ってきて

「閉店のお時間です」

何か注文した記憶ないくらい刹那的でした。
五条悟の脳内時間で1分?

仕方なく店を出ましたが、終電まで時間があったので、根性の3軒目へ。

さほど良くない雰囲気のバーに入りました。ソファーがあったのが救い。

席に座り、飲み物が来ました。

「僕は好きですし、結婚を前提はキモすぎますが、よろしければすごい先に結婚を視野に入れつつ交際をできたらと考えてますがいかがでしょう?」

と言いました。多分大体こんな感じのニュアンス。

告白とはいつも突然です。


イリオモテヤマネコさんは戸惑ってましたが、僕としては終始好印象だったのでもう言ってええやろと思いお伝えしました。

イリオモテヤマネコさんは沈黙されました。

ボケと思われてるのかなと思って

「マジでマジで」

って言いました。

イリオモテヤマネコさんは沈黙されました。


イリオモテヤマネコさんは沈黙されました。


イリオモテヤマネコさんはしばらくして口を開かれました。


お仕事の都合で近々関西を離れる事になったとのことでした。

元々そういった転勤が多いお仕事というのは聞いておりましたが、ここで発動されるとは思っておりませんでした。

僕に対してはそれなりに好印象で悪意を抱いているとかはないっぽかったですが。多分。

「そろそろ電車のお時間です」

とぼくが言い店を出て駅までお見送りし帰路につきました。

イリオモテヤマネコさんは次の街へ旅立って行きました。


マッチングアプリ大作戦シーズン1はバッドエンドとまでも言えないぬるっとした終わりとなりました。

もう何ヶ月も前のことやがこのぬるっとした感じだったからどう書いたらええかわからず今まで時間がかかりましたね。

しかしこれぞリアルと言う感じです。無着色。


厳密に言うとはっきり終わったわけではないんですけども。

まあ告白までは行けたので素晴らしい挑戦です。

このままマッチングアプリングは続けれるっちゃ続けれるんですが、
このマッチングアプリというものが本当に神経を削り取られ気が狂いそうになるくらい僕に向いてない事なので、一旦作戦を練らせてもらいますね。

しばらく太ってる人たちを膨らましたり、
アイドルを見ることに集中して、
英気を養ってから再び戦場に、
マッチングアプリ大作戦シーズン2に赴きます。
結婚はマッチングアプリで目標は変わらない。

と言うわけで、マッチングアプリ大作戦シーズン1は、ここまでです。

人と人が出会いお付き合いをし結婚まで辿り着くのは本当に過酷な道なんだなと思いました。


マッチングアプリに関しては思うことや改善できそうな事がたくさんあるので、ぜひ僕をアプリの企画会議に参加させて欲しい。

実録シリーズは大変ですが、新たな発見がありますので、

実録結婚相談所大作戦
実録キャバクラ大作戦
実録アイドルプロデュース大作戦
実録マカオカジノ大作戦

など何かしらに随時挑戦したいと思います。

最後にマッチングアプリで
たくさんの素敵な女性と貴重なお時間を過ごすことができました。
お会いして書いてない方もいらっしゃいますが、
お会いした人でだるかったなって人は本当いなくて、
全てが僕如きにはありがたい時間でございました。
関わっていただいた動物たちの皆様心よりありがとうございました。

心より人生って一回しかないのにむずすぎ。


ピン芸人のシゲカズです。常々サポートしていただきありがとうございます。さらにサポートしていただけるとさらに頑張れますのでさらにさらによろしくお願いします。