自己紹介。薬剤師時代編です。

薬剤師国家試験にようやく合格し、
これでやっと普通の人生が歩めると思っていました。
ところがここに大きな落とし穴が潜んでいたのです。

私は国家試験に合格した後に、
公立の病院に就職しました。
この病院では私が薬剤師ひとりで
後は調剤補助さんが二人いる職場でした。
あとは薬剤師が長らくいなかった病院で、
総看護師長さんが薬剤部の手伝いをしていました。

さてひとり薬剤師ということもあって、
小さな公立病院でしたが、
立場上は薬剤部長なんです笑
新卒にもかかわらず。
薬剤部長なので色々な会議にも出なければならず、
調剤もしないといけないし、鑑査もしないといけない。
医師からの薬の問わせに看護師さんからの質問、
麻薬の管理や発注、薬の在庫管理や発注、
新規の薬の採用の可否、入院時の持参薬の管理等
本当にすべての仕事をやらなければならず、
定時は17時15分なのですが、とてもじゃないですが、
仕事は終わりませんでした。
公務員なので17時くらいから変える準備をして
定時上がりで帰ることができるんだろうなと
勝手に思っていましたが、甘い認識でした。

仕事量が多いのは私が新人で指導してくれる薬剤師も
おらず、仕事を抱え込んでしまったのはしょうがないような
感じもしますが、仕事がなかなか覚えられず、
覚えられないので何度も補助さんに質問してしまい、
しまいには補助さんによく怒られるようになりました。
「こんな仕事で高い給料もらえて良いですね」
「休憩が長い」
「仕事が遅い」
「目を離すと何をするかわからない」
「先生は薬剤師じゃないもんね」
等々二人の補助さんからかなりきつい言葉を
浴びるようになり、
また眠れない日々がやってきました。

元々睡眠薬が効きにくいのはわかっていましたが、
メカニズムの違う薬を数種類飲んでも
全く眠れず、疲れがとれないまま
次の日に仕事に行ってまた補助さんから
怒られて疲れて帰ってきて夜は眠れない…
堂々巡りでまた心が病んできました。
ただ希死念慮はあまりありませんでした。

あまりにも仕事が出来ないので、等々病院側から
一度精神科に行くことを推奨され、自分の務めている
病院から紹介状を書く形で国家試験浪人時代に
通っていた精神科の受診を勧められました。

私も京大在学中からなにか他の人とは違うなと
感じており、だからこそ引きこもったりしていたのですが、
教員時代編にも書きましたが、
教員時代も仕事ができなくて戦力外を感じていました。

さて精神科に行って担当医と話をして
京大卒で間違いなく能力はあるのに
仕事になると全然駄目だということとかを
話して結局軽度の発達障害という診断をくだされました。

あまり自分でも驚かず、
まあこんなものかなと言う感じでした。
ただ私も医療職ですし、教員もやってきたので、
発達障害というのは結局どこで線引をするかの
問題で健常といえば健常ですし、
障害と言われれば障害でしょう。
このあたりはまた議論すると長くなるので、
発達障害に使われる薬を処方してもらい、
勤務している病院に軽度の発達障害だということを
報告しました。

薬は案の定効かず、
また補助さんに怒られる日々が続き、
睡眠も一向に改善しませんでした。

あまりにも補助さんからの罵詈雑言が酷いので、
ボイスレコーダーを持つようにし、
いざとなったらパワハラで訴えるつもりで
録音を開始しました。

この録音内容を妻に聞かせると、
これはひどいと言って、理解を示してくれ、
職場を変えた方が良いという結論に至りました。
ちょうど妻が働いている病院で薬局長さんが
退職されるのでその補充人員が必要だという
絶好のチャンスが到来しており、
地方の病院なので後釜を見つけるのが
とても大変なので私が公立病院を
退職して妻の病院にもスムーズに
転職が決まりました。

わずか4ヶ月くらいしか公立病院に
勤務しなかったですが、
現在の病院は残業もなく、定時で帰ることができ、
自宅からも歩いていける距離にあり、
通勤時間もかからず、
薬剤師は一時間半休憩時間が与えられるなど、
とても薬剤師に対しての条件もよく、
給料もそこそこでこの記事を書いている
時点で丸2年が経過し、9月から三年目に突入します。

今では睡眠薬を使うこともありますし、
抗不安薬も場合によっては使いますが、
希死念慮はあまりなく、
比較的安定した生活を送ることができるようになりました。

今まで駆け足で自己紹介をしてきましたが、
精神的な面をまだまだ細かいところまで書いていません。
本当は妻との関係や、希死念慮が出てきた時期もあります。
というよりこの先も出てくることでしょう。

私は引きこもりから立ち直ったように見えますが、
実は完全には立ち直ったとは言えません。
まあ寛解したということにでもなるのでしょうか。

私はひきこもりから立ち直っているのではなく、
立ち直ったように見えて奇跡なのですが、
このnoteで書きたいのは
立ち直ったかのように見える奇跡ではなく
これからの軌跡なんです。

恐らくこの不安定なメンタルは一生続くのだと思います。
なので奇跡ではなく奇跡です。
ひきこもりの人がどうやって立ち直ったのではなく、
その後どうなったのかを書いていきたいのです。
個人的な感想を言いますと、
不登校や引きこもりは終わらないと思っています。
暗い結論ですが。

これから少しずつnoteを書いていき、
完全に立ち直れないかもしれないけれど、
軌跡を残しながら書いていきたいと思います。




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