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ラジぽて縁結び BREW-UP 第9回放送2021.9.3

ICTを利用した街の魅力の発信と地域の活性化」をミッションに活動しているNPOカワゴエ・マス・メディアさんとコミュニティFM局ナナコライブリーエフエム(周波数77.5MHz)で番組「ラジぽて縁結び」を一緒につくらせていただくことになりました。
サブタイトルはBREW-UP、毎月第一、第三金曜日の21:30からの30分番組です。埼玉・狭山出身のマルチタレントの大野 ひろみさんと一緒にパーソナリティを務めます。毎回2曲を僕がセレクトし、地域をテーマにお話ししてきます。詳しくはこちらをご覧ください。
https://koedo.info/210329nanako/
https://koedo.info/aboutus/
視覚情報のない音声メディアもいいものです。特にラジオは、マスメディアなのに、one to oneなパーソナルな雰囲気があるのが不思議です。

食欲の秋

食とは人類が試行錯誤を繰り返してきた楽しみの歴史。調理法や様々な食材の追及によって発明され定着した姿は、まさに人間の根源的な欲求の現れですね。どんなに社会やテクノロジーが進化をしても、例えば宇宙食やサプリメント的位置づけで、生きていくためだけに、ベースカロリーや養分をただただ接種するということにはならないでしょう。そういう意味でも食とはクラシックでベーシックなもの。四季ある温帯の秋は、世界中で、収穫される植物の実りを楽しむわくわくした雰囲気に満ち溢れます。

埼玉のさといも

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埼玉のさといもは、全国出荷高第一位で47億円栽培されており、所沢、狭山、川越が主産地です。狭山出身の大野さん曰く、狭山ではギフトとしてさといもを送るということは身近なことだそう。日本料理の材料の中でもさといもは主要な野菜です。埼玉県産のさといもは料理界では名産品として知られており、出荷後には市場でも高い値が付けられ日本料理の名店に納品され、一流の料理人達の手で調理されていきます。埼玉の西部地区の土壌にさといも栽培が向いているのでしょう。さといもの小芋を皮のまま蒸して、皮を剥いて食べる秋の料理「きぬかづぎ」を幼少期におやつで食べた記憶があるくらい、僕にとっても、傘のような背の高く、葉に露が溜まるさといも畑の風景も身近なものでした。さといもは、インドの東部からマレーシアにかけての東南アジアが原産地だといわれており、  日本にも縄文時代頃には伝わっていたと考えられています。実際に、万葉集の歌にも詠まれるなど、古くから食べられていたことがうかがえるものです。江戸時代になると、各地で米の不作だった場合に備え、より積極的にさといもが栽培されるようになったようです。

芋煮会について

東北、特に山形や宮城では「芋煮会」というさといも鍋で煮て皆で食べるイベントが秋に開催されることがよく知られています。「芋煮会」の起源は、野外で、鍋料理を集団で囲む収穫祭的な意味合いをもった行事だったとされています。南方から伝来したさといもは、温度が低すぎても貯蔵ができず、約10℃に保たないと腐ってしまいます。ですので、北国で寒冷な東北地方で、さといもを冬に取っておくためには、その昔、囲炉裏の近くなどの比較的温度が高い屋内での保温的貯蔵が要求されたわけです。なかなか保存しておくことが難しいため、寒い冬が来る前に食してしまうという背景も「芋煮会」の起源につながったというように考えられています。東北地方以南であまり「芋煮会」の習慣がないのは、気候が温暖であるため、さといもが東北地方と比べて保存しやすかったこともあるようです。

日本一の芋煮会フェスティバル

山形市の河川敷で日本一の芋煮会フェスティバルが例年秋に開催されています。大きな鍋をユンボでかき混ぜるような豪快で壮大な芋煮フェスです。

家族や友人達と河原で鍋を囲んでわいわい芋煮を食べるのが、山形 秋の風物詩であり県民の皆さんの恒例行事となっています。日本一の芋煮会フェスティバルは、「山形の食文化・秋の芋煮会」の魅力を全国に発信するために「日本一大きな鍋で芋煮会をしよう」という掛け声のもと1989年「初代 大鍋・鍋太郎」の誕生とともに、秋の一大イベントとして始まりました。https://imoni-fes.jp/about_imoni_festival/

東北にならい、さといも栽培日本一の埼玉でも、芋煮会的イベントを開催することも、おもしろいかもしれません。

さといも料理

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シンプルに出汁で炊いたもの、さといもとイカの煮っころがし、洋風にじゃがいものの代わりにグラタンの材料で用いても美味しいですね。ビールのつまみとするのであれば、メインのフレーバー成分を等しく有する場合に、それらの食べ物はお互いに結びつき調和するという原則に従うと、COEDOビールであれば甘口の紅赤-Beniaka-とさといもとイカの煮っころがしはとてもいい感じです。ビールと料理のペアリングについては、食材の色で合わせたり、正反対の要素を補い中和するなど方法論も様々にありますので、「ビールが楽しい5つのわけ。その② ビールと食べ物の幸せな関係」もぜひご覧ください。

ON AIR SONGS

今年出かけた数少ない出張の一つだった、北海道の有機農家の皆さんの訪問の際に、移動する車中で流れたハンバートハンバートが、改めて車窓の風景にいい感じでとてもあっていたので選曲してみました。この「おなじ話」は、オリジナルはもちろんですが、スカバンドのクールワイズマンとのコラボレーションユニットとしてのハンバート・ワイズマンでの別アレンジもとてもよいです。そして、もう一曲はBlake Millsの「window facing a window」。ギターの弦を擦る音もオーガニックな、同様に窓辺から眺める秋の風景画浮かぶようなメロディも美しい静謐な曲です。

ハンバートハンバート「おなじ話」

Blake Mills「window facing a window」

視聴方法

【ラジオで】
FM周波数77.5MHz(朝霞、新座、和光、志木、およびその周辺地域)
【PCで】
サイマルラジオ http://www.simulradio.info/ (現在は、CLOVER MEDIAと表記)
リスラジ http://listenradio.jp/
【スマホで】アプリをダウンロードしてください(IOS/Andoroid対応)
リスラジ
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