見出し画像

ラジぽて縁結び BREW-UP 第10回放送2021.9.17

ICTを利用した街の魅力の発信と地域の活性化」をミッションに活動しているNPOカワゴエ・マス・メディアさんとコミュニティFM局ナナコライブリーエフエム(周波数77.5MHz)で番組「ラジぽて縁結び」を一緒につくらせていただくことになりました。
サブタイトルはBREW-UP、毎月第一、第三金曜日の21:30からの30分番組です。埼玉・狭山出身のマルチタレントの大野 ひろみさんと一緒にパーソナリティを務めます。毎回2曲を僕がセレクトし、地域をテーマにお話ししてきます。詳しくはこちらをご覧ください。
https://koedo.info/210329nanako/
https://koedo.info/aboutus/
視覚情報のない音声メディアもいいものです。特にラジオは、マスメディアなのに、one to oneなパーソナルな雰囲気があるのが不思議です。

十五夜

宇宙ビジネスや大型の宇宙探索プロジェクトの再開など、宇宙が改めて身近になってきています。月は日本のみならず、世界中でもっとも身近な星として生活や文化にたびたび登場してきました。日本では9月を長月と呼んでいますが、 長月の由来は、「夜長月(よながつき)」の略であるとする説が最も有力であるといいます。 他に、「稲刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」となり「ながつき」となったという説、「稲熟月(いねあがりづき)」が略されたものという説があるそうです。十五夜は中秋の名月ともいわれます。新月を月の始まりとする旧暦で8月15日に当たるためで、必ずしも満月とは限らないのですが、今年は8年ぶりに満月と中秋の名月が重なります。そういう意味でも、満月の中秋の名月となる9月21日も間近なことから、お月見と月見にをしながら流れていたらいい感じの曲を選びかけてみます。そして、その曲に合わせて飲みたいもの、などと想像していくと楽しい。東アジア固有のカルチャーである「月見」。日本には平安時代頃に中国から月見の風習が伝わってきています。今のお月見の雰囲気に近い状態になったのは室町時代頃、そしてお月見の団子くらいまでなると江戸に端を成すようです。

画像2

日本百名月

一般社団法人夜景コンベンションビューローが認定している、借景した月が美しいお月見のベストスポットが日本百名月

「日本百名月」認定プロジェクト概要
■企画趣旨
本プロジェクトは、「月の魅力」を時代に即した観光視点から捉え、より強大な日本の夜景資源へと昇華させること目指し、今後百年続く新たな観光ブランドを創設するものです。その後も継続的に認定登録を行い、数年後に全国100ヶ所の名月地が出揃います。

埼玉にも日本百名月に認定されている場所があります。所沢市の多摩湖に上る月です。

武蔵野の月として、静謐な多摩湖にのぼる名月が認定された。西武園ゆうえんちや西武ドーム等の埼玉県屈指の人気スポットに隣接する「中華割烹 旅館掬水亭」は、多摩湖が眼前に広がるレイクビュースポットとして人気が高く、名月鑑賞にも最適な施設だ。月が輝く夜には、湖上にのぼる月明かりが水面を神秘的に照らし、道路の明かり、遠方の街明かり、そして月明かりが競演した夜景が望める。また、周囲の森林に切り取られてうっすらと浮かび上がる湖はより美しさが際立つ。また同施設では、名月をテーマにした宿泊プランや月にちなんだ飲食メニューが提供されるほか、満月の夜にはレストランのテーブルがほのかにライトアップされるなど、夜の多摩湖と月を眺めるための取り組みも実施。日常から離れ、優雅なひと夜を過ごせる場所となっている。

ときがわ町の天文台

国立天文台の施設として、1962年以来「堂平観測所」として日本の天文学を支えてきた施設がときがわ町にあります。埼玉の都市化が進み、周囲が明るい街になっていったことや、施設の老朽化により役割を終え、2000年に国からときがわ町に移管されているこの場所も、埼玉にある身近な天体観測スポットです。標高875mの堂平山の頂にあります。現在は、「堂平天文台星と緑の創造センター」としてキャンプ場が併設されていたり、観光拠点となっているものの、今でも年に何度かは、プロの研究者たちが使用していた天体望遠鏡を稼働させ、一般客に夜空を見せてくれるイベントも開催されています。

ON AIR SONGS

今回の放送では、「月見」と酒をテーマに3曲セレクトしてみました。東アジアの固有で共通のカルチャーである中秋の名月とお月見。月餅なども楽しい食文化ですね。欧米では月見という風習はないものの、「harvest moon」収穫の秋の月として満月が眺められています。

Laura Marling 「hope we meet again」

ブリット・アワーズ受賞の他、グラミーやマーキュリー・プライズにノミネートされている、ブリティッシュ・フォーク。初期のボブ・ディランを彷彿とされるような美しい数々の楽曲の中から、この曲を。そして、この曲にはやはり、英国のアーティストですし、ビールを飲みたい。月を眺めながら、ゆっくりと黒ビール系、スタウトやポーターなど特によさそうです。リンクは、2020年に開催されたロンドンのRoyal Albert Hallで、無観客ライブ。

Astor Piazzolla 「Los sueños (solo de bandoneón)」

ピアソラのアルゼンチンタンゴから「Los sueños」。夢を意味するスペイン語のこの曲は秋を聴くと秋を彷彿させるのは僕だけでしょうか?ピアソラを初めて僕が知ったのは、ブルース・ウィルス主演の映画「12 Monkeys」の劇中歌でピアソラの曲「Suite Punta Del Este」が使用されていたことにさかのぼります。バンドネオンという楽器の奏でる音と、曲の雰囲気に衝撃を受けたのを今でもよく記憶しています。改めて、この放送の後で、改めて見直してみました。1995年の映画、ウイルスのせいで滅亡しかけている未来の人類がワクチンを探すというミッションをもって現代に現れるという内容で、コロナ禍の現在の世界を想わせるような内容でハッとさせられます。この曲には秋の花、金木犀の花の香りを白ワインに漬け込んだ中国酒「桂花陳酒」を。月見とはまったく関係ありませんが、その昔、友人達と中国をバックパックで旅していた時に、長距離列車での移動に備えて、乗車前に買い込み車内で飲みつつ旅したことはよい思い出でもあります。

浜崎貴司「ウイスキーがおすきでしょう」

石川さゆりさんの名曲をいろいろなアーティストがカバーしていった「ウイスキーがおすきでしょう」。もともと女性ボーカルの曲ですが、僕は男性が歌ったものが好きで、中でも浜崎貴司さんのカバーは、今日先におかけしたピアソラのバンドネオンからつながるアコーディオンの音とギターに浜崎さんの絡みつく歌がとてもいい感じです。ファンクロックバンドFLYING KIDSのボーカルである浜崎さんは、1990年代初期の人気深夜番組「三宅裕司のいかすバンド天国」で名曲「幸せであるように」で初代グランドキングになられた当時からずっと好きです。一緒に飲みたいのは当然にウイスキーですね。お月見の屋外なので、スキットルにいれたウイスキーをストレートでグッといただきます。特に埼玉が世界に誇るウイスキーメーカー、秩父のIchiro's maltがいいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?