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ー点と点を、つないでいくー ドット道東という法人を設立しました

「ドット道東」という一般社団法人を設立し、ボードメンバーの一人になりました。

この法人はそれぞれ自分が暮らす地域で活動をしつつ、北海道の東側・道東エリアで繋がったローカルプレイヤーの集団です。

詳しくはプレスリリースを↓


僕自身、メンバーの中で唯一ということがいくつかあります。

・道東出身じゃない。北海道出身、育ちでもない。
・フリーランスじゃない。会社員(東京本社の会社でリモートワーク)
・クリエイターだと言える分際ではない 副業の一つとして、ライターや撮影、配信などをしています。

今後、「ドット道東になぜいるの?」と多くの人に聞かれそうだし、たまに僕自身も考えてしまうような、そんな奴なのであります。

では、なぜドット道東にいるのか。そんな話がこのnoteでできればと思います。

道東で取り組むという概念を作る

僕がここのメンバーの中にいる理由を一言で表すと「道東という概念を作る」ことができればと考えているからです。

「道東という概念」がどういうことかというと、「北海道」で括られるのではなく「道東」という枠組みで括られることを普通にしたいということです。

僕がそう考えるようになったのは、札幌に5年住んだ後、2016年に帯広に引っ越してきた後でした。仕事の関係で、自治体の移住のPRの相談に乗った際の話。「○○町」という小さな単位で道外の人に情報を届けてもできることは限られるんじゃないかと疑問に思いました。もう少し大きくまとまったほうが予算も大きく、目にとまると。

ただ「北海道」でPRしても、北海道の市町村は179もあり、埋もれてしまう。想像以上に大きな北海道は、地域によって気候も異なる、産業構造も異なる、それなのに全て「北海道」で括ってしまうのはもったいないと、感じたことがきっかけでした。

例えば、道外の友人と北海道に関する話をすると、

道外の友人:「北海道行ったことあるで」
おれ:「どこ行ったの?」
道外の友人「札幌、小樽、富良野、トマム、小樽いって、今度は函館行きたいなー」
という話が大半です。

僕の理想としては、
道外の友人:「北海道は札幌に行ったことあるけど、道東行ったことないねん。行かなあかんわー」
となること。

九州だと「九州行ったことある」ではなく「福岡に行ったことあるけど、鹿児島に行ったことはない」という話になるのに、道東エリアの魅力は多くの人がイメージしている北海道であるのに。

北海道と括られることで、道東は機会を逃している。そう強く感じていました。

その矢先に、「道東をもっと刺激的にするメディア」という刺激的なサイトを運営している中西拓郎に出会い、道東誘致大作戦という突拍子もない企画を見せつけられました。

道東と言い続け、そして人と人とが繋がっていく。この事実を目に前にして、自分もなにかできることがあるかなと思い、参加することにしました。

点と点を、つないでいく

僕は道外出身で、フリーランスでもないので、他のメンバーと自分の住む街や道東への捉え方が違うのかなと思うこともあります。

もしも自分の暮らす街だけで寂しさや物足りなさを感じることがあれば、少しだけ離れた街にそれを埋めてくれる人が、楽しめる場所が、関わりたくなることがあるかもしれません。
中西拓郎/所信表明

それでも地域に関わる仕事をする端くれとして皆が抱えているようなジレンマは強く感じています。

大きな予算がつく自治体のPR案件は、地元の印刷会社が印刷業の延長で担当するか、地域外の都市部の企業が担うケースがほとんどです。そのアウトプットを見るたびに『何かが違う』と思うことも多かったし、それらのほとんどは、大金をかけるわりには単発の施策で終わることがほとんどでした。
神宮司亜沙美/所信表明

道東という枠で、クリエイター・プレイヤーそれぞれに点在しているスキルや想いをプロジェクトに応じて結集し、チームを組む。更に共感できるプレイヤーを増やして、課題を解決できるスピードを上げていく。変化の激しいこの時代に立ち向かっていくヒントを「ドット道東」は持っていると思っています。

結局、いま面白いと言われている地域や地方創生の話は、その地域に関わる面白い人ややり続けている人がいるから、その地域のコンテンツが面白くなっていき、その連続が結果として表れているのだと僕は個人的に感じています。

ということは、「面白い、やり続けている人」たちが道東で過ごしたい、関わっていきたいと継続的に思える環境を作っていくことが非常に重要です。

「クリエイター」「フリーランス」という肩書だけじゃなくて、「道東のプレイヤー」(出身者じゃなくても、居住してなくても道東に関係してたり、興味ある時点で誰でもプレイヤー)同士の点と点をつないでいく。そして新しい何かが生まれ続けていく。

その波を道東内外に波及させていくことで『道東のあたらしい輪郭』を濃くしていければと考えています。


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