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起業記録「老兵の去りかた」

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54歳の私。最近、ひょんなことから会社を去るまでの期限を決めた。遅くとも2029年末までに辞める。会社から三行半をつきつけられる前に、自分から去る。そう決めたとなると、そのまま社…
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記事一覧

#7 伏兵あらわる

自分の小賢しい思惑など「運命」の前では無力だった。私が構想していた「チーム」は、アクショ…

シゲチャビン
2か月前
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#6 仲間集め③

本村を仲間にすることは、なんというか、既定路線と考えていて、何かを確約しているわけではな…

シゲチャビン
2か月前
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#5 仲間集め②

社会人3年目、本村が探偵を辞めてタワーレコードに就職することになった。学生の頃、彼の部屋…

シゲチャビン
3か月前
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#4 仲間集め①

一人メーカーとして「モノを作って販売する」ことは決めた。さて、肝心な具体的に何を作るか、…

シゲチャビン
3か月前
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#3 虚業と実業

「広告なんて虚業だろ。そんなのさっさとやめちまえ」 ひとまわり以上離れた人生の先輩からそ…

シゲチャビン
3か月前
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#2 自分にできることは何?

3人の子どもは立派な大人に育ってくれた。妻も正社員を続けている。再来年で住宅ローンも完済…

シゲチャビン
3か月前
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#1 きっかけ

 会社が定めている「定年後の雇用継続の条件」が変更となった。今までは、役職定年を迎えた60歳以上の社員の収入は50%以下に激減するらしく、それが今回の改訂で80%程度で済むような制度に変更となった。あと5年ちょっとで、そのタイミングを迎える私にとって、このニュースは朗報に違いない。人手不足の日本は人材流出を防ぐ意味でも、このようなベテラン会社員に優しい制度変更を試みる企業が今後増えていくことだろう。 確かに、決まった収入がさほど減ることなく安定的に確保されるのは自分や家族に