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一般人から見たONE TOKYOのリアルと、自身の価値観が大きく変わった話。

こんにちは。クリエイティブディレクターの松重宏和(@shige_vlnt)です。ビジョン共創からCM制作まで、クリエイティブの力でブランディング&プロモーションを支援する株式会社ボランチという会社を経営しています。

本田圭佑氏が立ち上げたONE TOKYOというサッカークラブに、今年の2月からサロンメンバーとして加入しているのですが、そこで見たメディアなどでは語られないONE TOKYOのリアルと、ONE TOKYOに入ったことで仕事の進め方をはじめ、自身の価値観が大きく変わった件について、本日はお話ししようと思います。

なぜONE TOKYOに入ったのか

ボランチ社では、2期目となる今年から、地元北海道をはじめ、日本各地の地域活性のサポートを本格的にスタートする計画を立てています。

個人的に、本当の「地域活性」に必要なのは、定住者を増やすことであり、そのためには「教育」と「スポーツ」が必要だと考えているのですが、以下のnoteに詳細をまとめていますので、是非こちらをご一読いただければと思います。

そんな地域を盛り上げるための「スポーツ」の新しいかたちを模索したい地元にプロスポーツクラブを立ち上げるにはどうしたらいいのか、などと考えていた矢先に、ONE TOKYO立ち上げのニュースを見かけました。

今後自分が地元をはじめとした地域で、クリエイティブという観点からスポーツビジネスに携わったり、自分自身でスポーツビジネスを立ち上げることになったとして、このONE TOKYOというクラブに入ることで得た経験やコネクションは、確実に未来の自分にとってプラスになる。そしてどうせ入るなら、組織体制が固まりきっていない最初期の段階がベストと考え、サロン会員になることを決意しました。

ONE TOKYOとはどんなサッカークラブなのか?

ONE TOKYOは本田圭佑氏が発起人として立ち上げ、現役大学生の奥山大氏が運営責任者を務めている、東京都社会人サッカーリーグ4部に所属するサッカークラブです。

「東京から世界を一つに」をコンセプトに、「リアルサカつく」の名の下、サロンメンバー全員がオーナーとしてクラブ経営に携わることができる、というのが、他のサッカークラブと一番違う点です。なお、サロンメンバーのことをONE TOKYOでは「ファミリー」と呼んでいます。

また、全員参加型クラブ経営ということで、通常のサッカークラブのようにフロントやスポンサーが権限を持つのではなく、監督やGM、その他の役職、またクラブとしてのルールや決め事などは、全て選挙による投票で決まります。

ちなみに、サロンメンバーには2種類あり、月額10,000円(税別)のベーシック会員と月額50,000円(税別)のプレミアム会員があります。金額による差は、年次総会への参加権と毎月のミーティング食事会への参加権が確実にあるかどうかです。自分の場合は、どうせなら本田選手をはじめ色んな方に会える機会が多い方がいいなと思ったのと、より深いコミットを自分に課そうと決めたので、プレミアム会員にしました。

サロンメンバーになると、Facebookグループに入ることが出来、そこで選挙に参加したり、日々の活動状況などを知ることができるようになっています。

GM選挙に落選、その後ロゴ担当に就任

自分がサロンメンバーになったのは、クラブがスタートして1週間経たないくらいのタイミングだったのですが、ちょうど監督の選挙が始まっており、ほどなく武井壮氏が監督に就任されました。

次の選挙はGM選挙だったのですが、自分としては「どうせ入るなら役職に就いて、ケイスケホンダに一目置かれる存在になってやる」と思っていたこともあり笑、立候補してみました。結果としては大差をつけられての3位。GMには乙武洋匡氏が就任されました。

なおGM選挙に立候補したことで、ファミリーの皆さんに名前と顔を知ってもらえたのが功を奏したのか、その後のロゴ担当選挙では無事当選することができました。現在はロゴだけに限らず、ビジョンやミッションの策定など、ONE TOKYO全体のブランディングに携わらせて頂いています。

想像してた以上のカオス、それがONE TOKYO

NowDo社のアドバイザーでもあり、ONE TOKYOサロン会員でもある真子就有氏(マコなり社長)が、サロンメンバー向けの限定YouTube動画(※現在は外部にも公開中です)で「ONE TOKYOは世界一カオスなサロン」で、「200人近い人を載せた飛行機が無人島に不時着したようなものだ」とおっしゃられていたのですが、これは本当に言い得ているなあと、5ヶ月ほど経った今でも実感しています。

というのも、ONE TOKYO設立時に発起人である本田圭佑氏が決めたことは以下の2つのみ。

1. 世界にインパクトを与えるサッカークラブをつくる
2. それをみんなでつくる

いわゆる「運営」というものは存在しておらず、必要な役割も含めて全部自分たちで考えて、提案して、選挙をして、そこから形にしていかないといけないのです。

さらに誤解を恐れずに言うと、僕も含めサロンメンバーの9割はただの「一般人」。しかもサラリーマンや公務員、経営者、主婦の方など属性は様々。また東京だけに限らず、日本中の様々な地域からたくさんの方が参加されています(中には海外から参加している方も!)。

そんな業界も属性もスキルセットもバラバラで、共通言語が存在しない状況から「世界にインパクトを与えるサッカークラブをつくる」という目的に向けて、ファミリー一丸となって、まさに「ゼロからサッカークラブを立ち上げ」なくてはいけないのです。

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ちなみに、これは余談ですが、実はONE TOKYOへの参加をきっかけに、他のオンラインサロンにも興味を持ち、いくつかのサロンに参加しています。

例えば、REAL SPORTS編集長であり南葛SCのGMでもある(そしてONE TOKYOのサロンメンバーでもある)岩本義弘氏による、日本のサッカービジネスを盛り上げるオンラインコミュニティ「蹴球ゴールデン街」

また、サツドラホールディングス代表取締役社長の富山浩樹氏らを中心にスタートした北海道経済コミュニティ「えぞ財団」などです。

どのコミュニティもある程度参加している方の属性だったり、興味関心の分野が近いこともあって、特にカオスにはなってはいないという印象でした。改めて、いかにONE TOKYOが特異な環境になっているのかを知ることが出来ました笑。

ONE TOKYOがもたらした価値観の変化

ONE TOKYOに加入して約1ヶ月が過ぎた頃、個人的にそのカオスな状況下でどう物事を進めていくのが正解なのかが分からなくなってしまったこともあり、運営責任者の奥山さんに会いに行くことにしました。

当時の自分としては、もう少し組織体を整理したほうがいいのではないかと考えていたため、そこらへんの話もぶつけつつ、現状についてどう考えているのか、今後どうしていきたいのかを聞いてみようという狙いでした。

奥山さんはこちらの考えに理解は示しつつ、「ONE TOKYOは普通の会社や組織ではなく、ファミリー全員でつくるこれまでにない全く新しいサッカークラブです。だから、組織体としてもすでに存在している型ではなく、ONE TOKYOにしかできない型を創りたい。確かに効率やクオリティを求めたら、従来型の組織体系や指揮系統で進めた方がいいとは思っている。けど、意図的なカオスを生み出すことで、これまでのやり方では生まれなかった新しい価値を生み出すことができるのではないかと思っているんです」とはっきりと考えを伝えてくれました。

個人的にこの考え方には、ハッとさせられましたし、自身の価値観が大きく変わるきっかけとなりました。

確かに、この不確実な時代に(その時はその後にコロナがこんなことになるとは微塵も思っていなかったですが…)、これまで通りのやり方をやっても仕方ないなと。我々はONE TOKYOというクラブを通じて、そういうチャレンジをしているんだ。ということに気付かされました。

ちなみに、自身の価値観が大きく変わるきっかけとなった、この奥山さんの考え方を、ファミリー全員にしっかりと理解してもらい、ぜひ自分たちの言葉でしっかりと語れるようになってもらいたいなという想いから、ONE TOKYOのPhilosophy, Vision, Mission, Value, Way, Conceptを策定させて頂きました。こちらについては次回noteにまとめる予定ですので、こちらもぜひご覧いただければと思います。

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また、これはチームラボの猪子寿之氏が2014年頃に仰られていた話ですが「世界は、グローバル・ハイクオリティでノーコミュニティ層と、ローカル・ロークオリティでコミュニティ層に分断される」と。

この記事から6年後の2020年。ONE TOKYOも含め、まさに昨今の日本におけるオンラインサロンというものは「ローカル・ロークオリティでコミュニティ層」として成り立っているということを実感しています。

アウトプットそのものではなく、出来上がるまでのプロセスや、誰が作っているか、またコミュニティ内のコミュニケーションが価値を作っているという話です。西野亮廣氏箕輪厚介氏のオンラインサロンは、まさにその先駆け的存在であり、ONE TOKYOが目指すべきはその方向なんだと思います。

自分は今まで仕事柄「クオリティ至上主義」で生きてきましたが、ONE TOKYOに加入したことで、その価値観は大きく変わりつつあります。

特に地域での活動に重点を置いている今、自分が大切にすべき価値観は、「コミュニティ至上主義」であり、意図的なカオスの導入による想像もしえなかった新しい未来へのチャレンジなのだと強く感じています。

ONE TOKYOでの経験を踏まえ今後チャレンジしようとしていること

現在、地元である北海道岩見沢市にプロバスケットボールクラブをつくろうとしています。まだプロジェクトが立ち上がったばかりのため、詳細についてはもう少し具体が見えてから、改めてnoteにまとめようと思っていますが、一つだけ言えるのは、今さら普通のクラブを創るつもりはないということです。

ONE TOKYO同様に「コミュニティ」をベースにした、みんなでつくるバスケットボールクラブ。さらにそこに「まちづくり」の要素も加えた、地域一体型のこれまでにないプロスポーツクラブを創るつもりです。

ONE TOKYOでの経験、そしてこちらのバスケットボールクラブでの経験をそれぞれ掛け合わせていくことで、お互いにとってメリットやプラスの価値を生み出していけるようにしていければと思っています。

ONE TOKYOではファミリーを募集しています!

最後になりましたが、ONE TOKYOでは一緒にクラブ経営に携わってみたいという方を募集しております!クラブ発足からまだ5ヶ月。まだまだこれから色々なものが決まっていく段階ですので、新しいクラブやコミュニティをつくりたい、新しいことにチャレンジしたい方は、ぜひご参加ください!!

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本田さんをはじめ、たくさんの個性的なファミリーや選手たちが日本中、いや世界中から集まっているこのONE TOKYOというカオスを是非一緒に楽しんでいきましょう!!

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