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2月10日 問題解決力研修に思う

今日はズバリ「問題解決力研修」。

2日間の研修なのだが、1日目は12月にすでに実施済み。
今日は2日目。

なんでもそうだが、型を教えるのは容易い。
問題は使えるようになるかどうかということ。

まず、いつも言っているのが「問題」と「課題」の違い。
ほぼ同じような意味なのだが、2つの言葉を使うことでわからなくなるケースがある。
なので、私は明確にこの言葉を使い分ける。
じつは使い分けることで意味を正しく捉えられるのだ。

では、どう使い分けているかと言うと、

課題=やるべきこと・取り組むべきこと
問題=お困りごと

「課題」と「問題」の前に「夏休みの」という言葉をつけてみると違いが明白になる。

小学生を例に考えてみよう。
「夏休みの課題」と言われれば、
絵日記、漢字ドリル、自由研究などが挙がるはずだ。

一方、「夏休みの問題」と言われると、
「友達に会えない」「朝早く起きられない」「夏休み前に立てた計画通りに過ごせない」「お手伝いをしろと言われる」などと行った事柄が挙げられる。

こう考えると「課題」と「問題」の違いがわかるだろう。

そうすると問題解決というのは、お困りごとをいかに解決するか、ということになる。

問題解決においては「問題解決モデル」というフレームワークを使う。
このモデルを使うことによって、問題解決において考えなければならない要素をモレなく挙げられる。
いわゆるMECEを担保するのだ。

このモデルの中に「あるべき姿」が登場する。
「あるべき姿」とは「目的」のことだ。
この目的が明確にならないと決められないものがある。

それが「手段」だ。

目的と手段は対になる。
目的によって手段は変わるのだ。
この「手段」にあたるのが「解決策」である。

問題解決では最終的に解決策を見つけ出すことになるのだが、適切な解決策を見つけ出すためには目的である「あるべき姿」を把握しておく必要がある。

ところが多くのケースで「あるべき姿」をないがしろにし、すぐに原因分析や解決策に向かってしまう。
これが問題解決の質を落とす。
なぜなら、目的不在で解決策を出そうとしているからだ。

例えて言うならば、行き先もわからずになんとなく思いついて新幹線に乗るようなものだ。
一体どこに向かおうというのだろう。
手段としてはいい感じだ。速いし快適だ。しかし新幹線の止まらない駅にむかいたいのであれば、そもそも手段は新幹線ではないのだ。あるいは新幹線だけではだめなのだ。

型を学んでわかった気になっている人は多いのだが、簡単な問題解決問演習に取り組んでもらえば、すぐにボロが出る。

まぁ、そうしながら自分自身の改善点に気づいてもらい、型の必要性をよく理解してもらうことになるのだが。

仕事=問題解決だと私は説いている。

だとすると問題解決というのは日常的に行われているはずなのだ。
正しい問題解決のアプローチを習得すれば、仕事の質とスピードはもっと上がるはずだ。

そんな願いを込めて、今日も問題解決力研修に取り組んだのだ。

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