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有難いと面白いが両立するレアな出来事

うちには双子の中三息子がいる。
食べることが大好きな二人だが、最近変化があった。
弟が兄を見ていて「このままじゃヤバい」と思ったらしい。

双子だからこそ、互いが客観的に見えるようで、兄の太り具合にまずいと思った弟がダイエットを始めた。成果は少し出て弟は何とか普通体型を保っている。
だが、兄の方は食べることが好きなのと成長期の食欲が止められないようでとにかく食べまくっている。
うちの人間は私を含め皆162センチくらいの身長なのだが、長男の体重が85キロを超えてしまった。立派な「お太り様」である。

中一の時に買ったデカすぎるジャケットはいまはもうパンパンで、寒くても中にニットを着こむことは不可能である。何ならボタンの隙間からポロシャツが見えている。
今日はこの寒空の中特色化選抜の面接なのだが、面接指導をしてくれた家庭科の先生から
「ジャケットがかわいそうだから、先輩が残してくれたジャケットを貸してやる」と言われ持ち帰ってきた。ジャケットは卒業まで貸してくれるらしい。

そのジャケットを着た姿を見たのだが、おそらく180センチ半ば以上はあるかと思われる先輩の物だったようで、立派なお太り様の息子が萌え袖になっている。普通はジャケットのラインは腰骨あたりだろうがそのジャケットは太ももの真ん中あたりまである。何ならチュニック丈である。

彼氏の家に初めてお泊りした女子が貸してもらうジャケットくらいのサイズ感だが、この話をしたら多感な息子が嫌がるだろうと喉の手前くらいでとどめておいた。

思春期息子の母はこれでも気を遣うのだ。


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