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絵はがきで能登を旅する(2)

 能登半島は観光地として大変人気の場所で、観光絵はがきがたくさん残されています。
 2024年(令和6年)1月1日に襲った能登半島地震で一変してしまった景色もあるかもしれませんが、昭和30年代後半のものと思われる絵はがきで旅してみました。

妙成寺五重塔

滝谷妙成寺五重塔

 羽咋市にある妙成寺みょうしょうじは日蓮宗の北陸本山です。北陸地方では唯一の五重塔で、高さは34メートルあります。この五重塔を含めて10点の建築物が国の重要文化財に指定されています。

朝市

朝市(輪島市)

 輪島市の朝市は日本三大朝市の一つで、平安時代からの歴史があると言われています。
 1961年(昭和36年)松本清張の『ゼロの焦点』が能登をロケ地として映画化され、能登観光のブームが起こります。輪島の朝市も今日では人気の観光地でもあり、毎日「朝市通り」で露店が開かれています。
 絵はがきの写真では観光客らしき人が映り込んでおらず、ブーム前の朝市の写真かもしれません。

和倉温泉

和倉温泉

 七尾市にある温泉で1200年の歴史があります。もともとは海中に源泉があったのですが、1641年に前田利常が埋め立てや湯口の整備を命じ、現在の和倉温泉の発展の礎となりました。


舳倉島

海女で有名な舳倉島

 舳倉島へぐらじまは、輪島市海士町の離島で、能登半島から北に48キロメートル離れています。昭和30年代までは輪島市から夏だけ移住して海女による漁業が行われていました。
 現在は定住もされており、輪島港との間で1日1往復のフェリーが運行されています。

青柏祭


青柏祭デカ山

 七尾市にある大地主おおとこぬし神社(山王神社)の例大祭が青柏祭せいはくさいで、5月に開催されます。「デカ山」というのは山車のことで、船のように上部が大きくなっています。高さは12メートルほど、上部の幅も同じくらいあります。
 「青柏祭の曳山行事」として国の重要無形文化財にも指定されています。市内の鍛冶町・府中町・魚町から3台の曳山が神社に集合している様子が絵はがきに描かれています。


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