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新年のご挨拶(2021)


 みなさま、明けましておめでとうございます。
 代表の平林です。
 新年のご挨拶、ということで、昨年の振り返りも含めた記事をアップいたします。

昨年の志学社選書

 おかげさまで、第一弾『侯景の乱始末記』に重版をかけることができました。
 二刷ぶんも快調に出庫が継続しており、弊社の目標である「名著を長く売っていく」の入り口に、ようやく立てたかなと感じております。

 また、年末には第二弾となる『木簡学入門』も刊行することができました。
 大庭脩先生は幅広い業績を遺された碩学ですが、本書は中国古代の簡牘にかんする入門書として、名著の誉れ高い一冊です。
 皇學館大学の莿木美行先生に解説を、愛弟子である吉村昌之先生に大庭先生を偲ぶ随想を書き下ろしていただき、本書の研究史上の位置づけや、大庭先生のお人柄も知ることのできる、復刊ならではのできになったと自負しております。

 東方書店東京店さんで国内書ランキングの一位にもなり、ありがたい滑り出しです。
 ぜひ座右に、そして図書館へのリクエストなどもいただけましたら幸甚です。


中国史史料研究会と志学社論文叢書


 中国史史料研究会は、緊急事態宣言のなかでも会報を隔月で刊行し続けることができました。
 おかげさまで二年目も250名を超える会員のみなさまに愛読いただき、読者投稿もいただいております。
 学生さんは年会費1,500円と大変お得ですので、どうかご入会をご検討くださいませ。

 また、コロナ禍で延期のやむなきに至った第一回セミナーは、本年三月にオンラインで開催予定です。
 詳報はまた本noteでもお知らせいたします。

 志学社論文叢書は新刊が少なくなってしまい、少々不本意な結果となりました。
そんななか、年末に刊行した吉本道雅「匈奴初見考」は好調な売れ行きを示しております。


 今後も吉本先生の論文は続々と電子化してまいります。
 また、本年は日本史分野や、論文だけでなく研究エッセイなども電子書籍にて刊行予定です。

志学社選書はたくさん出ます


 今年の志学社選書は頑張ります。
 現在公表しているラインナップは以下の通り。

大形徹『不老不死 ─仙人の誕生と神仙術』
木本好信『藤原仲麻呂政権の基礎的考察』
籾山明『漢帝国と辺境社会 長城の風景』

 これはもちろん最低限オープンにできるところですので、他にも出ると思っていただけましたら幸いです。
 新たなラインナップは、新刊のカバー袖にて随時公開予定です。
 新刊購入の際の楽しみのひとつになれば……と思う次第です。

 志学社の様子は、随時Twitterでも(猫の様子や学術ニュースとともに)お知らせして参ります。
 それでは、本年も志学社をどうぞよろしくお願い申し上げますとともに、皆様のご多幸をお祈りいたします。

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