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その先の笑顔へ、また違う新たな仕掛け

15日水曜日。夜になってからマスクをして、できるだけ人に会わないように車で加納町にまっしぐら。兵庫県のバー休業要請を受けて、5月6日まで閉めることを決めた。なぜかキャバレー、ナイトクラブ、ダンスホールと同じにされてるバーである。苦渋の決断。震災の時とは違ってマチは普通にインフラが機能し食事もできるのに、店に立てないのはかなり虚しく寂しい。

万が一のため、扉には5月6日まで休業の張り紙をした。あくまで噂の段階だが(信憑性はある)この度15日からの休業要請に協力した店とそうでない店をチェックする話がある。閑散として暗い街並みに、開いてる店を探す方が確かに早い。社会を維持するために必要な「生活インフラ」とされるカテゴリーの飲食店(しつこいが、なぜか「バー」は含まれていない)にも19時までの酒類提供、20時までの営業短縮を促した。それ以降開いてる店はやはりほとんどなかった。給付や補償金に関しての行政判断基準に従うのが得策か。店の近くの中華、イタリアンバル、焼き鳥、ラーメン店はもう閉まってた。テイクアウトに対応と謳いながら密やかにやってそうなたこ焼き屋と他のラーメン店くらいか。酒場はどうだ。意地になってはマチにも同じ業種にも、命までにも迷惑が掛かる。店側の姿勢と責任、良識が問われている。

16日の無観客酒場生中継に向けて最終チェックをした。まぁ、なるようになるだろう。こんな騒動でもなければ思いつかなかったことだ。無論存続のための資金も必要だが、これで儲けるのは違う。この先に広がるプラットフォーム、その叩き台としてまずやることに意義があった。それに参加してくれた方はリスト化され僕の記憶に刻まれる。収束し再会すれば、これまでとは少し違った関係性ができそうだ。再び逢うまでの遠い約束…薬師丸的観測。

ナンと店の電話が鳴った。恐る恐る出てみると、近くのライブハウスでネット配信を終えた、アカペラグループのRくんだった。一瞬、嬉しい連絡に再会を願いそうになったが、県の休業要請に従ったんだよゴメンね、また必ず笑顔で会おうと電話を切った。ググッとまた、寂しさが募った。

ふと思いついた。同じく今日から休業を決めた仲間がいる。
あるバーの店主二人にLINEを送った。

どちらも熟考した末に要請に従い閉めるのを決めた。そりゃ迷う。外には目に見えないウイルス以外、いつもとほとんど変わらない。それぞれの歴史の中で、初めていつもの場所に居られない。これほど辛く悲しいことはない。

そして閃いた提案をする。彼らはやりたいと言った。

有事がなければ、思いつかないことは多い。
既にあること、まだないこと。守ること、攻めること。
時には逃げること、一旦止めること。その方策はこの際重要ではない。

最もは「誰が笑うか」である。発信者だけが身内で喜んでいては、ただのサークル活動と変わらない。マチの人々を置き去りにした主催者自己満足イベントと同じことである。その手を離れた時に、受け止めた人々の笑顔が浮かぶのであれば、それが限りなく正しい答えの近似値になる。

必要至急でない限り外に出ないと言われ家にいることが、家族間の微妙な空気となり、テレビに向かってのイライラに繋がっていては本末転倒である。

ステイホームが、キープスマイルに。

今我慢すれば、いつの日かマチは、人は強くなって笑顔で帰ってくる。

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