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【本レビュー】読んでない本について堂々と語る方法 ピエール・バイヤール

こんにちは、シフクです。
アクセサリーブランド、Faciata(ファシアータ)を運営しながらフリーランスでアパレルブランドをお手伝いしています!


先に結論を言うと
人と話を合わせたり、知ったかぶりをしたりするスキルと同じものだなと思います。

きっかけ

何かの雑誌?で紹介されていた1冊。見つけた当初は売っているところがかくて、断念したのですが、青山ブックセンターにふらっと立ち寄ったときに再会してしまい、思わず手に取ってしまいました。

色々な本を買って読まずに積読しているボクとしては、とても興味をそそりました。読んでなくても中身を語れるほどの技量をどうやって体得することができるか、とても疑問で非常に興味がありページをめくろうと決意した次第です。

ここでは気になったところをかいつまんで紹介していきます。

全然読んだことのない本

議題で上がった本を読まなくても語れるってどうゆうこと?と思ってページを進めていって書いてあった1つの結論は、本の内容は知らなくても、その本の立ち位置(ジャンルだったり書かれた年代など)が分かれば、ある程度は話をすることができるということ。

なるほどと思った。これは本でなくても、漫画とか映画でも言えることだろう。

例えばスラムダンクの映画。

大まかなあらすじを言うと、と全国大会山王戦がメインで描かれている。なのでその話さえわかっていれば、映画を見た人と内容に関しては大いに語ることができる。

それに、、(これはネタバレになるので気になる方は飛ばしてください)

宮城リョータのバックグラウンドについて知らなくても、映画の予告編で流れていた兄との1 on 1を見たことあれば、断片的にではあるけど内容をある程度は読み取れるかもしれない。

また話してるうちに、相手から兄が亡くなってしまいその消化がうまくできず長いトンネルから抜け出す過程のは話っぽいなと思ったら、「ドライブ・マイカー」も同じような題材だったな、などと他で見たり聞いたりした内容を交えて話すこともできたりする。

こんな感じで、読んだことない本を語る上で見てないからと気後れすることなんてないのです。知らなければ知らないなりにその本にまつわることを語ることで、相手は知っているのだなと思ってくれるようです。


自分の考えを押し付ける

本て読んだ時の内容をそのまま覚えていることってほとんどなく、そこから自分なりに解釈がかかり自分の考えの一部となります。

よく本は行間を読むなどとも言われますが、要は本は読んだ環境や時代、年齢などで捉え方、感じ方はさまざま。

本を語るときは、あそこでどう言っていたかと細かいことを突っ込むのではなく、自分の考えをまるで本を読んで勉強しました、と言わんばかりに自信を持って自分の言葉で語りましょう、と言うことだと。

読まなくても、そこに書いてある言葉に対して、今までの自分の知識を総動員して(本の中ではバーチャル図書室としている)議題の本と相手との中間におくことが大事だそうです。

そりゃそうだなと、語り合うときに本の意見を言うときに読みながら答える人はいないので。

これは読書感想文にも言えることだなと。

子供が読書感想文を書くときに一応本は読み、どこが感銘を受けたとかは書けるけど、具体的にそこを掘り下げることができずに苦労している。

それは結局自分の意見というか経験をうまく言語化できないからだと思いました。なので小学生は作文を嫌うのかなと。

大人もそういう人はたくさんいると思う(自分も同じ!)

本を語るときに本のことばかり考えていては、中身を理解できないのだなと感じました。

自分自身を語る

考えを押し付けるところから飛躍するのですが、究極のところ考え=自分の意見であり、自分の中から生み出した言葉なので、自分のエゴを、自分はこうゆう人間だと語ることと同義になるのではと。

オスカー・ワイルドから言わせると結局、批評されているものは、作者がかいた本当の意図を汲んでくまれず、批評家が考えている問題が言葉に組み込まれてしまう、ということだ。

確かに、本を読んでいても覚えていることっていうのは、自分が興味があったり気になったところだけ。そこが作者が言いたいことの的から外れる可能性はめちゃくちゃ高そうです。

と考えると、本を共通の話題として相手とは自分はこうゆう考えを持っているよ、というアピール、意志を伝えるにすぎないのだなと感じました。


まとめ


読んだことない本を語る、ということは難しいようで非常に簡単で本のエッセンスだけ知っておけば、そこから自分の経験をヴァーチャル図書館から引っ張り出して話をすることであたかも読んだことあるように振る舞うことができるよ、ということでした。

これは会話で話を合わせたり、知ったかぶりをしたりするスキルと同じものだなと思います。そう考えると誰でもできそうなのでぜひ試してみてください。


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ここまで読んでいただきありがとうございました!

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