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大会規約 何を書けばいい??(eスポーツ向け)

大会運営をしてきた中での、備忘録的に残しておきます。


大会規約というと難しい印象があります。
確かに真面目な大会になると、企業が運営しているため、色々なことを想定して、”法律”っぽくなっていくため、難しい印象を受けます。


ただ、大会規約は簡単に言えば、

・こういった形で、大会を開催します
(大会形式など、概要の説明)

・こういったことは禁止です。

の2つで構成されています。

どんな人でも、特にこのnoteを読んでいる人は、大会を開こうとしているか、すでに経験している方だと思いますので、
”こういった形で、大会を開催します”
というのは、もっていると思います。


どういうことを書いたらいいかを簡単に書いていきます。
一応、オンライン大会を想定していますので、その点ご了承ください。


こういった形で、大会を開催します

開催日時

いつ開催します
は、重要ですよね?これについては、*月**日**時くらいで問題ありません。

複数の日にわたる場合は、すべて書き出すくらいです。

終了時間やタイムスケジュールは、ここで記載しない方が良いです。
大会規約ではあるため、高頻度で変更を加えるのはよくありません。
そのため、開催日時はあまり動かない(むしろ、動いてしまうと参加しづらくなります)ため、大会規約にはそこまでで大丈夫です。

ただ、終了時間やタイムスケジュールも参加者には重要な情報ではあるため、別途アナウンスしたほうが良いです。


(大会で実施するゲームタイトル)

複数のゲームタイトルで開催する場合は書き出しておいたほうがいいですが、おそらく大会名に入っていたり、告知のときにゲームタイトルを含んでいることが多いため、例えばVALORANTの大会であれば、
わざわざ大会規約に実施ゲームタイトルとしてVALORANTと書かなくても、それ以外でわかるため、ほとんどの場合はこの項目は必要ありません。


大会形式

大会である以上、対戦相手と試合をし、それを繰り返すことで、優勝を決めるはずです。
それをどのようにするかということですが、

・形式
シングルイリミネーション、ダブルイリミネーション、スイスドロー、リーグ戦 また上記の複合か
・勝敗決定
何勝先取(Best of **)
・ゲームルール
何のゲームルールを採用するか

ゲームルールについては、eスポーツが公式で設定されている場合は、公式ルールを適用などでよいでしょう。
ただ、アップデートなどで、ルール自体が変わって行く場合は、別途大会ルールを作成し、詳細について書いておいた方がよいです。
CoDやVALORANTは、時期によって採用マップが変わっています


参加資格

参加できる人についてを書いて行きます。

良くあるのは、日本国内在住している ということでしょうか。

参加資格を限定する際は、ここでしっかり書いていきます。
(高校生・高専生のみ参加可 や Youtube登録者**人以上など)


以上が、最低限必要な項目です。

ここからは、必要があればですが、

(エントリーについて) 

エントリーの方法やエントリー時に必要な項目を記載します。

(選手・チームの制限)

選手・チームの名前に関する制限 商品名スポンサーを含む名前ロゴの禁止

チームであれば、チームメンバーやリザーブの人数

コーチ・監督の有無などがあります。


(大会の進行について)

ここで、大会当日の点呼、対戦相手とのやり取りの進め方、試合終了後の結果報告
などの流れを書いていきます。

これについては、実感としては規約に書いても当日までに読んで、理解してもらえる可能性は低いため、実際にやりとりする場(大会トーナメントのwebサービス・Discord など)に記載した方がまだ効果的です。

権利・禁止事項

参加者と運営での取り決めに該当するところです。
ここについては、大会規約をつくるのであれば、他の大会のコピペでもいいので、載せておくべき内容です

配信について

ほとんどの大会が配信を行うため、ほぼ必須項目ですが、

大会の配信を運営が行うこと、その際にロゴなどの使用、撮影した写真・映像の使用を参加者が認めること

著作権・肖像権の行使をしない
配信の映像・コンテンツは大会運営に帰属する

ことを記載します。

禁止項目

すべてを取り上げるのは無理がありますが、

  • 規約違反

  • なりすまし・虚偽報告

  • チート(ハード・ソフトウェア両方)

  • 八百長・談合行為

  • 暴力・暴言・誹謗中傷・脅迫

  • 大会に関する賭博行為

  • 運営の指示に従わない

  • 大会において営利行為を行う

  • 法令または公序良俗に反する行為

が主だったところです。

罰則、違反行為への措置

上の禁止行為に対する対応になります。

タイトル取り消し・エントリー取り消し・失格処分・1ゲーム没収(相手選手・チームにポイント)
などがあります。

刑法のように、どういうことをすれば、この処分 という言うようなことまで決めれば完璧なのでしょうが、普通はそこまで求められません。
その時次第で対応を変える必要があったりするので。

個人情報の取り扱い

個人情報が口酸っぱく言われるようになってから、時間がだいぶ経っていますが、エントリーで収集する以上触れる必要があります。

概ね、集めた個人情報は大会運営および大会に関する広報にて使用します。
別の団体に委託する場合は、どの情報は誰が利用するかを記載する必要があります。

プライバシーポリシーがあれば、そちらを準用するでもいいでしょう。

免責事項

大会では責任を負いません と宣言するところです。

ただ、言っておかないといちゃもんつけられるようなことです。

  • 自然災害など不可抗力で大会が中止

  • 第三者とのトラブル

  • 公開したコンテンツによる不利益など

  • 大会参加に関係する(不参加も含む)ことでの不利益

などです。

規約の改定

割と重要ですが、公開した後に追加・変更したいことができた場合、この項目を設けて、

「本規約は、事前の予告なく改訂する場合がある。」など運営の裁量で変更できる文言をいれておきましょう。



準拠法および管轄裁判所

規約であれば、登場する魔法の言葉みたいなものです。

問い合わせ

そのままの意味です。



最後に

テンプレートだったり、他の大会の規約を参考につくることが大半ですので、言い回しも含めて色々な規約を見て、コピペしていきましょう。

特に、ゲームタイトルで公式などが開催する大型大会があるのであれば、その大会規約は非常に参考になります。



運営して気づくことが多いです。なので、他の大会=何回か開催して積み上げてきた規約は参考にしましょう。


Shiftkeyについて


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