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金融は信用で成り立っている

これは、凄まじいインパクトです。
金融は実態経済と両輪ですが、その会社のBSはまだ大丈夫と言う経済理論ではなく、金融は信用で成り立っているという根本を教えてくれる出来事です。

まとめると
・実は株式より劣後する条項の見逃し、国が最後は訴訟覚悟で強引に処理するリスク

・スイス当局が株式をもてばよいが、単なるBSが見栄えがよかろうが、結局キャッシュ創出力のない会社の借金はチャラにしないと株式の価値はない

・会社が潰れる以前に、さらにキャッシュ創出力があっても、そもそも信用不安のある会社の金融商品はもたない

①BSが綺麗+キャッシュ創出力がある=株式価値が多いにある
②BSが汚い+キャッシュ創出力がある=不良資産を整理すれば純資産以上
③BSが綺麗+キャッシュ創出力がない=純資産程度
④BSが汚い+キャッシュ創出力がない=ゼロ以上、純資産未満

①信用がある+BSが綺麗+キャッシュ創出力がある=株式価値が多いにある
②信用がある+BSが汚い+キャッシュ創出力がある=不良資産を整理すれば純資産以上
③信用がある+BSが綺麗+キャッシュ創出力がない=純資産程度
④信用がある+BSが汚い+キャッシュ創出力がない=ゼロ以上、純資産未満
⑤信用がない+BSが綺麗+キャッシュ創出力がある=純資産以上の株式価値はあるが、急激にキャッシュ創出力がなくなる可能性があるので、ど短期価値
⑥信用がない+BSが汚い+キャッシュ創出力がある=不良資産を整理すれば、純資産以上の株式価値があるが、急激にキャッシュ創出力がなくなる可能性があるので、超ど短期価値
⑦信用がない+BSが綺麗+キャッシュ創出力がない=純資産程度の株式価値はあるが、急激にそれすら価値がなくなるので、ゼロに近い
⑧信用がない+BSが汚い+キャッシュ創出力がない=当たり前だが、株式価値はゼロ

僕のなかの整理ですが、クレディスイスは過去の巨額損失で①から③に陥って、ただ③のBSが綺麗ってのが怪しくて、世界的金融不安で、表面上綺麗に見えたBSが、めちゃくちゃ汚くて、借金(ATI債)をチャラにしないと純資産のスタート地点に立てなくて、これからの再建で、お金を預けてもらえず、つまり仕入れができず、純資産の価値すらなくて、実は⑦だったんだが、⑧になり、スイス当局が介入しUBSに引き取ってもらう条件として、⑧の信用とBSを綺麗にして③または①にしようとしているが、ATI債をぶっ飛ばしたって信頼欠如で、⑦かよくて⑤になっただけ。

つまり、信用というのが根本的にBSに含まれているという理解。


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