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目まぐるしい日々

お立ち寄り頂きありがとうございます。
本日は、介護のあれこれというか、どちらかと言うと母とのあれこれを綴ってみたいと思います。

話はまだ父が入院中だった頃に遡ります。
本人とは一切面会ができない中で、看護師さんや栄養士さん、リハビリの先生方との面談は何度かありました。退院後の生活についての話や、リハビリの状況などの説明を受けていました。
その場で、退院後は誰が主に介護をするのか、と言った話になったとき、別居中の自由人な母は言いました。

「この子は何もしません。私がすべての介護をします」

その時点で私も、自分が今のようにそこそこの介助ができることは想像もしていなかったので、実際何もできないのだろうな、もどかしいな、と思っていました。自分の病気のこともあったので、担当のケアマネさんも、「娘さんは今まで通りの生活をすることが大切ですよ」と仰いました。わかりました、と答えつつも、今まで通りは無理だよなぁ、とぼんやり思っていました。

さて、実際に父が退院し、介護を担うようになって、現実はどうか。
母はほぼ何もしません。え、全部自分がやるとか言ってたのは何? と疑問に思うほど、何もしません。
主に食事の際の見守りをお願いしていますが、父そっちのけでスマホに夢中です。我が家のWi-Fiに繋げられるように設定をしたばかりに、「この家でスマホを触っている余裕はない」と言っていた割にはずーっと動画を見ています。え、母……?

ヘルパーさんに入って頂いたり、週の半分くらいは父にデイサービスを利用してもらったりしながら(この記事も父がデイに行っている間に下書きをしています)、食事の支度をして、服薬を見守って、口腔ケアを見守って、掃除をして、洗濯機を沢山まわして、トイレの介助をして、溜まった食器を洗って、そうしている間に大量の洗濯物が乾いて次の食事の準備の時間もきて……とてんてこまいをしているところへ、母が容赦なく仕事を増やしてきます。
「(父の)エプロンを洗っておいてね」「テレビのスピーカー買ってきたから設定しておくように。説明書は解らないから読まずにやったら壊れたからちゃんと直しておいてね」「尿器の消毒もちゃんとしておいてね」「ちゃんと掃除機もかけておいてね」「シーツの交換やっておいてね」「じゃ、あとお願いね」

……え、母……? どんどんワンオペ化しているのですけど、そういう分担でしたっけ?

そして、私が言われた用事をしながらバタバタしていると、父そっちのけで寝転んでスマホをいじっている母が言います。「やることが沢山あるねぇ」
うん、さっき言いつけてきたのは母だよね。

「私もあんたがちょっとでも楽できるように、沢山サポートしてるのにねぇ」
……うん、ちょっと怒ってもいいでしょうか?

と、母とはそんな感じですが、父と過ごせるので割と楽しくやっています。
母との距離感も、きっとこれ以上良くなることはないので、適当に受け流すことを覚えながら生活していきたいと思います。ただ、父を見守る間は、もう少しスマホから顔を上げていてほしいなぁ、と思う次第です。先日もトイレ介助の際に、歩行器の後ろを見守っているはずの母がスマホに夢中だったため、危うく父が転倒して大怪我をするところだったのです。せめてそういうところは反省してくれるととても嬉しいのですが……。

こんな感じで、父の介助をしながら過ごしている今日この頃です。
あまり気負わずに、父との時間を楽しみながら参ります。楽しめることを楽しんでおかないと、つぶれてしまいますものね。

お読み頂き、どうもありがとうございました。

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