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のどかな日の鳥の声

お立ち寄り頂きありがとうございます。
きっとこの記事の投稿ボタンを押すタイミングは、書いている時点よりだいぶ後、時間帯としては早朝になってしまうのですが(下書きを寝かせてから投稿しています)、今のお天気はのどかさが漂う薄曇りです。
窓の外からは、鳥の声が聞こえてきます。

しきりに何か叫んでいるのはトビ。舞い降りたり舞い上がったりしながら、高く良く通る声で何かを訴えています。
美しいイソヒヨドリの囀りも聞こえます。最近認識できるようになりました。
もうすっかり上達したウグイスの声や、スズメのよく通る可愛らしい声もします。これまで特に意識してこなかったので、もっと小さな声で地味に鳴くものだと思い込んでいました。こんなに身近にいる鳥なのに、無関心とは恐ろしいものです……。

まだ名前のわからない鳥の声もします。声の通り具合的に、コジュケイではないと思うのですが、でも「チョットコイ」と聞こえる鳴き声や、果たしてこの辺りに本当に居るのか判然としないのですが、イカルの「キーコーキー」に似た声もします。これは最近とても気になったので、ネットの海を漂って鳴き声の音源を探しました。イカルに似ている声です。ただ、父の鳥類図鑑のメモによると、父は見たことがないようです。それならばこの辺りにはいなくて、似て非なる鳴き声の持ち主なのかもしれません。

父は若い頃、野鳥の写真を趣味としていました。そのため野鳥のことに詳しく、気になる鳥を見つけると、父に尋ねると大抵のことがわかりました。父が撮った写真はアルバムにきれいにまとめられていて、私はこっそりそのアルバムをめくるのが大好きでした。ただ、何度名前を聞いていても、姿と一致する鳥の種類は、私の中では増えませんでした。

最近私が野鳥に興味を抱き始めたのは、季語にも出てくるから、というのもあるのですが、この文章を書いている現在、入院していてずっと病院で過ごしている父を元気づけたいと思ったからです。
気分が塞いでいる様子のことも多かったので、電話や手紙を通して鳥の話をするようになりました。興味のあることの話題は、少しでも心が暖かくなるのではないか、という単純な思いつきです。
話題にするにあたって、ある程度の知識が必要でした。「何だか茶色い鳥がいたよ」では漠然としすぎているからです。気になる鳥を見かけると、父が大切にしている図鑑をめくり、ネットで検索をかけ、大体のあたりを付けます。運よく写真が(古いスマホなのでかなりの限界がありますが)撮れたときには、その写真から画像検索もかけてみます。その上で「茶色くて、目の辺りは白くて、大体ヒヨドリくらいの大きさの鳥がいたんだけど、ツグミかな?」などと話してみたりします。ちなみに「そうだね、多分ツグミかツグミの仲間だろう」とのことでした。

そんな風に共通の話題にしたくて、身の回りにいる野鳥に興味を持ち始めると、私も少しずつ沼にはまり始めました。とにかく癒やされます。先日は久々にメジロを見かけ、あまりの愛らしさにほっこりしました。

いつか私も父のように、野鳥の写真が撮れたら良いなと夢見る今日この頃です。

身の回りの鳥についてのあれこれでした。
お読み頂き、どうもありがとうございました。


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