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ラスコー壁画〜絵の具の作り方とは?〜

こんにちはshiéléです。

前回の記事はこちら→  『古代文明の謎 ラスコー壁画』

           
『ラスコー壁画〜古代人が使った画材とは?〜』



古代人はどのように絵の具を作ったのでしょう。気になりますね。
人によって言うことが違うので断定はできないのですが、フランスが公式に発表している説で話を進めたいと思います。どのように作ったかというと・・・・・

「土と水」を混ぜる



これが、答えです。
それだけ?
シンプルすぎる!



普通、絵の具というものは 顔料+接着成分(展色材)  から成っています。

顔料 = 土、虫、植物、動物の骨、動物の牙、石などの鉱物 を粉末にしたもの
接着成分(展色材) = 油、卵、膠、アラビアゴム、合成樹脂、蝋。

顔料の元(象牙)


顔料の元(植物)


顔料の元(石)


接着成分(アラビアゴム)


接着成分(鹿の膠)


接着成分(蜜蝋)

絵の具を作るには糊の役目をする接着成分が必要なのですが、ラスコー壁画は糊を使わず 顔料+水 で絵を描いています。フレスコ画と同じ原理なのでしょう。まぁ諸説いろいろありまして、顔料と動物の脂を使ったという人もいれば、いやいや顔料と膠(ウサギ、牛、鹿、魚などから採れるコラーゲン)でしょうという人もいらっしゃる。何が本当かは古代人アーティストに聞かなければ分かりませんが。


ラスコー壁画についてもっともっと詳しく知りたい方はこちら。
フランス文化省が管轄する公式ホームページ ↓




洞窟や地形の成分、壁画に描かれた図形を見ると、ちょっと不思議な印象を受けないでもありません。ラスコー壁画のテーマは『 動物・人間・記号 』です。この記号が不可解なのです。壁画のある地帯にはフェライトがあり、雄牛の肩の上にプレアデス星団が描かれていたり、三角・円・線・点など限定的な幾何学模様が記されています。宇宙人は三角や幾何学模様を使う、とその方面の専門家はよく言いますしね。



さて、本題に戻ります。
絵の具作りの工程はハッキリと分かりませんので、一般的な方法で実験しました。

壁画に使われた「黄土」とはこのようなもの
(こちらは日本の黄土。ラスコー壁画で使われた物ではありません)


器に黄土を入れる
お湯(水も可)を注ぎ、石英を沈殿させる。
上澄が綺麗になるまでこれを繰り返す。
取り除いた砂などの不純物

黄土には沢山の砂が混じっているため、このザラザラを取り除かねば絵が描きにくいですね。

さらさらになった泥水

2万年前にも筆はあったのではないか?と私は思います。
というのも、100個程の立派なランプが洞窟内から見つかっているからです。


  • 暖色

  • ダークブラウン

  • 黄色

↑ 古代人アーティストのパレットは、渋い色の組み合わせで賑わっていました。偉大な芸術家がどんな風に何を思って絵を描いたのか、浪漫を感じながら鑑賞したいものです。



ラスコー壁画シリーズは一旦ここで終了ですが、「黄土」について次回また触れてみようと思います。
それでは、また!







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