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峠の登り歩き(ロードバイク) ロード・峠との出会い編

 今回のヘッダー画像は埼玉県飯能市にある『子の権現』にあるつづら折り。最大斜度28%を誇る東京近郊屈指激坂。雪山ゲレンデでいうと急斜面(斜度25-30%)、滑るというより落ちるレベルの斜度。それはもう壁である。もう2度と登りたくない坂ランキングぶっちぎりNo.1。詳細はまた別の機会に。

 ロードバイクとの出会いは、2005年に連載がはじまった少年マガジンの『Over Drive』という漫画だった。今思うと自転車競技への考証が甘い部分はあったもののヒューマンドラマとしては熱いものがあった。しかし時代が追い付かず2008年に連載が終わってしまいとても悲しかった。(作者がその後サッカー漫画を描いてこの作品以上のヒット作になった事については編集部の好プレーと言えるかもしれないが、マガジンにはエリアの騎士もあるのだからもう少し辛抱強く待てば弱虫ペダ級のヒットまでいけた可能性もあるので手放しで編集部の好プレーとは言えないだろう。)(結構根に持っている。)(あくまで個人的意見です。)

 ただこの時は、ロードバイクを買おうとか乗りたいとかまでは思わなかった。当時はまだ大学を卒業して間もない頃でフットサルをする方が優先度が高かった。正直、ぴちぴちのレーパンとジャージで公道を走るとか何かの罰ゲームと思えるくらい恥ずかしいというのが本音だった。

 そうこうしてる内に30代半ばに差し掛かりフットサルをやりたくても、人が集まらないし、体力も追いつかなくなってしまったので、何か1人でできる趣味はないかと探していたところ、『弱虫ペダル』と出会った。また漫画なんだけどね。読んでる内に自転車漕ぎたくなる。インハイ初日の東堂と巻島の山岳賞争いに胸を熱くし、『俺はクライマーになる!!(ドン)』と思ったな...今思うと何も知らないってのは恐ろしい事だよ。実際はクライマーどころか、体重重いしサッカー由来の太い太ももを持ってたので平坦しか飛ばせない身体である事はすぐ思い知らされる事となる。自転車ショップの人にも「Shidouさん、上背があって太ももがしっかりしてるから平坦速そう。」と言われる始末である。

 サッカーと自転車にはある程度関係があって、競輪選手のスカウトが全国高校サッカー選手権の予選にスカウトに来るんだよね。プロレベルまで伸びなかったサッカー選手を勧誘するらしい。余談はこの位にしておいて話を戻そう。

 善は急げという事で親友が通う自転車屋へ行き即決でBMCのエントリーモデルを購入。弱ペダ主人公の坂道がBMCに乗ってるからではなく、僕の身長がちょっと平均身長より高いのでサイズが限られてたんだよ。今思えばミーハーなんだが、本当はデローザが欲しかった。

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メーカーHPより引用

 次はクロモリフレームを購入する予定。やはり細いメタルのフレームのロードが一台は欲しい。

 話を戻す事にする。何回話を脱線させては戻しを繰り返してるのかは突っ込まないで欲しい。色々と言いたいんだ。言いたがりなんだ。さて、ロードバイクを買ったし、どこへ行こうかと考えて、まずは多摩川のサイクリングロードへ。ところが、とにかく人が多いし、幅員も広くないので平均して30kmも出せない。スピード抑制の為の段差が設定されており快調に進まなく、すぐに嫌になってしまった。(しかも、マナーの悪い一部のエアロバイク乗り(平坦に特化した自転車の一種)が飛ばしているのも好きじゃない。)エアロバイクはロボットというかモビルスーツ感があって好きなんだけどね。

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輸入元HPより引用

 そんなこんなで相模湖、津久井湖周辺を走っているうちに一つのブログに出会う。『しおいんですけど』、管理人のへるはんさん(@HELL_HOUND_No9)が書くそのブログには東京都檜原村や埼玉県飯能市の登坂レポがありそのルートを辿ってみようという事で峠へ行く日々がはじまった。

 たしかに東京西部(多摩地区)の立地状況としては東側の都内へ行く事は無く、多摩川を下るくらいであろう。北側は彩湖のサイクリングロード、北西側の埼玉県飯能市といった秩父方面、南側は相模川を下って茅ヶ崎・江ノ島・小田原方面(交通量が多いのであんまり好きではない)、そして西側に進むと東京都檜原村・奥多摩、山梨県上野原市、神奈川県相模湖周辺と見渡す限り山ばかりといったエリアになる。多摩地区に住んでる以上、距離を走るとなったら山を登るしかないのだ。

 こうしてロードバイクを買い、導かれるように峠に通うようになったのであった。今思えば、この時からエンドルフィンの奴隷になる事が決まっていたんだな。

 ちなみに、僕が自転車に乗るモチベーションは中高年男性がいつまでも女性からの目を気にして筋トレして体型を保つようなモチベーションとは違うので言っておく。しかも、自転車乗って時は常に自転車の話題ばかりになるので非モテを凝固させたような趣味だという事は理解して欲しい。このnoteを読んだ成果として持ち帰って欲しい。

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