【サウナ】大阪なんば 「サウナ&カプセルアムザ」


2月某日。私は上坂すみれ4thアルバム「NEO PROPAGANDA」のリリース記念イベント「ガリガリ大学入学試験」に参加するため大阪へと足を伸ばしていた。
アルバムのイベントなのに入学試験とはこれいかに。上坂すみれだからとしか言いようがあるまい。

イベント自体はなんばで17時開場。
せっかくなら早めに大阪へ入り、サウナに行こう、というわけで本記事のタイトルに繋がるわけである。
しかし大阪なんばといえば日本有数の繁華街。サウナ一つとっても検索をかければば非常にたくさんの数があり、ネットの海に溺れてしまった。

迷った結果、私はイベント会場からも近く、比較的大きそうな、

「サウナ&カプセルアムザ」

へと歩を進めることにした。


当日私は昼バスで12時半すぎに大阪駅に到着。何度来ても迷子になる大阪駅の構造に苦しみながら地下鉄でなんば駅へ。
軽く昼を食べ目的のアムザにたどり着いたのは13時過ぎであった。駅からも歩いて数分。分かりやすく大きな看板があり迷うことも無いだろう。

いざフロントへ

通常サウナを利用。2100円は繁華街にしては安い方ではなかろうか。
私のホームサウナ、ウェルビー今池もそうだが、早朝料金があるのは地元民や夜行バス民にもありがたかろう。

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※画像は公式サイトより引用

ロッカーキーを受け取ると受付の女性から衝撃の一言。

「本日からサウナがリニューアルしておりますのでぜひご利用ください!」

な、なんやと……こんなタイミングもあるものか。たまたま行った風俗店で「今日たまたま新人の子が入って〜」と写真を見せられたらすごくタイプだったような、そんな僥倖を感じつつ私はウキウキでロッカーへ向かった。


広々としたスペースと種類豊富なお風呂とサウナ

ロッカーに着き周りを見渡した最初の感想は「結構年季が入ってるな」といったものだ。建物自体も古いのだろう。決して新しい感じはしない。
しかし私を待っていたのは圧巻の広々スペース。そしてお風呂の種類、特にサウナと水風呂の多さだ。

画像2

※画像は公式サイトより引用


種類が多くてなんのこっちゃという感じだが、見ての通りサウナが3つ、プール含め水風呂が3つあるのだ。

高揚感を抑えつつまだ焦る時間じゃないと自分に言い聞かせ、体を清めた。
使用したゴシゴシタオルを入れるカゴが洗い場の通路にいくつかあるのも嬉しい気遣いだ。いちいち入り口に返しに来ずに済む。


お肌トゥルトゥル美泡ラジウム温泉 


サウナサウナと言う前にこれだけお風呂も沢山あるのだ。数あるお風呂も楽しんでこそサウナである。
洗い場横にある美泡ラジウム「萬の湯」へ入ってみた。なんでも公式サイトによると、

信楽焼の陶板にラジウム鉱石を練り込んだ独自開発の美泡風呂。
一面に配した信楽陶板より湧き出す数百万の気泡が全身を包み込み、毛穴の汚れ・老廃物を取り除き、健康的なお肌の保持、血行促進、疲労回復効果が期待されます。
細胞の防御機能を高め、様々な医学効果が期待できるラジウム鉱石を配合。
まろやかなお湯にゆっくり体の芯から温まり新たな萬の湯をお楽しみください。

との事である。なるほど、わからん。
とりあえずこんな感じであった。

画像3

※クドいようだが画像は公式サイトより引用である。

しかしいざ入ってみるとジャグジーとはまた違う、それよりもさらに細かく濃密な泡が身体にまとわりつくように出ている。入ったらわかるこれ身体にええやつやん!という感じ。
実際このお風呂に入る前と後ではお肌のトゥルトゥル感が全然違った。上記の記載通りの効果があるのではなかろっか。知らんけど。

グエルスチームサウナへ


サウナが3つあるというのは前述の通り。
ここは温度の低そうな順に行ってみよう。

「スチームサウナってなんか温度低そう…」

という初級サウナーの浅はかな考えとなんか名前が気になるっていう理由で、グエルスチームサウナに入る事にした。

画像4

※画像は公式サイトより引用

スペインのグエル公園を模した色鮮やかなベンチに腰掛け。疲れやストレスを汗と共にサラッと流しましょう!

いま記事を書いていて率直に

「あれ?こんなんだったっけ?」

と感じた。

なぜならスチームが濃すぎて室内は何も見えなかったからだ
どのくらい濃いかと言うと、メガネは瞬時に曇り視界は遮られるし、隣に座るおっさんの顔すら窺い知ることは出来ないし、危うく剥き出しのサウナストーンに「これなんやろ」って触ってしまいそうになるくらいであった。

グエル公園とやらを模した色鮮やかな色彩とやらも川中島の戦いもびっくりの濃霧具合で何も見えない、一寸先は闇、いや霧なのである。

あとアッツゥイ!私の知っているどのスチームサウナよりも体感温度は上だ。80℃くらいに感じるほどに濃いスチームでみるみる身体が汗ばんでいく。
汗なのかスチームなのかわからんのである。

しかしこれが良い…程よい暑さにスチームにより湿度もあるため不快感は決してないのである…。
通常のサウナよりもしっとりとした室内とスチームに汗もサラリと流れていく。
(あとで人が入ってきて気づいたけどこのシャワー座る前に洗うもんだったのね…)


流水プールへダイブ!


7、8分ほどスチームサウナを楽しんだ後、水風呂へ向かう事とした。

楽しみだった流水プールだ。

画像5

※画像は公式サイトより引用

気軽に水中ウォーキングが楽しめる流水プール。
短時間で、無理なく運動ができます。



どの浴槽よりもでかいくらいのプール。プールの名に恥じぬ深さもあり文字通り泳げる

そのデカさと深さたるや、普通のお風呂と間違えて入ってしまったのだろう。おっさんが「冷たァい!」と悲鳴を上げていた


それではいざ入らん、と浸かってみるとプールとしては実に程よい感じ。
温度計を確認すると、19℃前後。サウナ後の水風呂としてはぬるめだ。


しかし本来狭くて、複数人で入ろうものなら、スペースの気遣い合い必至な水風呂において、全身を伸ばしなおかつ泳げてしまうプールというのはとても魅力的であった。温度がぬるめなのもあまり冷たいのはちょっと、という方にも良いだろう。

一度目の外気浴

プールを出て椅子に腰掛ける。
スチームサウナでしっとり蒸され、ぬるめの水風呂プールでほんのり締めた身体が静かにしかし力強く血液を全身に送っているのが分かった。

フィンランドサウナへ


その後私はまだ入ってないサウナのうち狭めのサウナ(上記図で言う高温サウナ)に行くことにしたのだが、記事を書く上で公式サイトを眺めているうちにあることに気づいた。

それは、「上記の図と当日行った時と若干配置違くない…?」という事。
それはそう。受付のおねいさんの言ってた通りサウナはリニューアルしたばかりなのだ。
またまたややこしいが、上記図で言うところの「高温サウナ」は「フィンランドサウナ」に。「ロッキーサウナ」は「IKIサウナ(高温サウナ)」に生まれ変わっていたのだ。

何はともあれフィンランドサウナへ。

画像6

※こちらの画像も公式サイト引用

まだ公式サイトが新しくなったサウナに対応していないのでアレだが、サイトによると

自動ロウリュで体感温度があがり、発汗作用が高まります。

との事である
中に入ってみると温度は80℃前後。定員は10人強の2段がけ。薄暗くていい感じだ。窓はちょうど露天風呂側と面しており、露天風呂越しになんばの街を眺める事もできる。
室内はテレビが流れており、私が行ったときはよしもと新喜劇が流れていた。

どのへんがフィンランドなのかは全然分からないが、15分に一度だというオートロウリュで水がサウナストーンに足され、室内の体感温度と湿度はグッと高まる瞬間がある。

関西だからなのかわからないがよしもと新喜劇を見ながらクスクスしていたら、つるっぱげのおじさまが、
「こんなセリフ誰が考えてんねやろなぁ!おもろいなぁ!」
と話しかけてきたりもした。

程よく7、8分ほど蒸され外へ出る。オートロウリュがタイミング良く来たのもあってかしっかりと汗をかき、湿度もありカラッとしすぎなかった。


次なる水風呂へ

画像7

水風呂はせっかく3つあるのだ。3つとも試さない話は無し。
こちらの水風呂は定員3名程度な広さ。
温度は17℃前後だ。キリリと冷たい。
横幅の広さはそこそこで申し分ないのだが、深さが物足りなかった。
肩まで浸かろうと思うと、かなり横にならないといけない。少しもったいないと感じた。


やっぱり外気浴はお外がイチバン

先程は気づけなかったのだが露天風呂へ出る道すがら橋のようなものがあり、そこから露天スペースがあるのが見えた。
外にも休憩スペースあったのか…何故気づけなかったのか。

足早に外へ向かうとなんばの街を見下ろせる休憩スペースが!
椅子が2つ、ベッドが2つ置いてありさっそくベッドに寝転ばせてもらった。

季節は2月だがしっかり蒸し上がった身体はすぐに冷える事はない。
視界も聴覚もぼやけるような感覚、自分の心臓の鼓動だけが聞こえるようになりフワーっとなってくる。俗に言うととのうというやつだ。

私はここアムザに来てまだまだ楽しみを残したまま一度目のととのいを迎え悦に入ってしまっていた…。

ドラマ「サ道」でもあったが、「ととのいにシチュエーションを求めてしまう」のはビギナーベテラン問わず共通のものであろうと思う。
私のような初級サウナーにもこだわりのととのいシチュエーションがある。
それが露天休憩スペースの有無だ。

これのあるなし、室内か外か。雰囲気も身体に感じる空気も全く違うものに感じられる。

やっぱり外気浴は外でするに限る。そう思いませんか?


小休止

元々2回に分けて入ろうとは思っていたがまさか一度目の入浴及びサウナでととのうとは思っていなかった。
こうなったら一時撤退。一度大浴場を出て一休みすることにした。
時間はまだ14時手前。

そう、楽しみにしていたロウリュが始まる15時30分までたっぷり時間はあるのだ……


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5階に降りると食堂「男はつらいよ」と併設してテレビ付きリクライナーが複数あり、コミックコーナーもある。見た感じコミックのラインナップは少年誌が多かったように思えた。
タバコを1、2本吸いリクライナーで少し微睡んだ。

私はサウナに来て休憩室で無為な時間を過ごすというのもたまらなく好きな時間の一つだ。
置いてある漫画読んだり、入りもしない風俗嬢の写メ日記見てモンモンとしたりとかね。



お待ちかねのロウリュ

休憩を挟んで15時30分からのロウリュを堪能すべく私はIKIサウナ(高温サウナ)へ向かった。
リニューアルされたばかりという事でアムザ公式Twitterでも大きく取り上げていた

画像9

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※画像は公式Twitter引用

2020年2月リニューアル!!約90℃の高温にキープされた室内温度スタッフによるロウリュサービス・自動ロウリュで体感温度が上がり、発汗作用が高まります。

公式サイトには90℃とあるが、中に入って温度計を見ると100℃!激アツだ。
広さもすごい。3段がけで30人弱くらいはゆうに収容できそうだ。
木板張りにサウナマットを自分で敷いて使うタイプのサウナだが、新しい木の香りもして新鮮味、そして清潔感もすごい。

ロウリュが始まるギリギリになると混むのではと感じたので少し早めに中に入っておいた。もちろん上段をキープだ。

中の感想としては少しカラッとしすぎている感はあった。オートロウリュがあるとはいえ単純に広いので少し髪が長い自分は髪がカラカラになって髪に触るとヤケドしそうなほどになった。

だが明る過ぎない室内にゆったりとした広さ、そして何より圧倒的清潔感。とても良い。

「大変お待たせいたしましたー!これよりロウリュのサービスを開始いたします!」

スタッフが入ってきた。リニューアルした事にもスタッフが触れると拍手が起きる。いいわね。

こうなると続々とサウナに人が入ってきて座るスペースぎちぎちにおっさんたちが詰め込まれて行く。

サウナストーンアロマ水をスタッフが掛けていく。グレープフルーツのアロマだと言っていた。
が、とにかく広いので上段端に居た私には正直アロマの香りはわからなかった。

室内温度は変わらないが一気に体感温度が上昇する!
普通サウナストーンに水を2回かける程度だと思うのだが、広いIKIサウナだからだろうか。すっごい量の水をかけている!

そして熱波。ここは団扇で熱波を仰いで撹拌していくスタイルだ。収容人数も多いのでひとりひとりへの熱波のサービスはない。


いーーーやすごい熱さである。

タオルを頭にかけて髪と耳を保護しないと、チリチリ、カラカラと熱さで千切れてしまいそうな暑さだ!

熱波を全身で感じるべく、熱波師がこちらへ来る時は両腕を上げ背筋を伸ばし、

「っしゃ来いやァ!」

のポーズを取る。他にもこのポースをしているおっさんが多数居た。

熱波を浴びるたびに全身から汗が吹き出し滝のように身体を伝っていく。クソ熱い。地獄だ。

二度目のサウナストーンに水をかける時にはあまりの熱さに音を上げ、外へ出る人も居た。

「これでロウリュのサービスを終了いたします!ありがとうございました!」

拍手喝采である。激アツ地獄だった。


13℃の寒冷水壺風呂!!!

スタッフが退席すると8割近い客が水風呂を目掛け駆け出した。私ももちろんそのひとりだった。
お目当てはそう、まだ試していない寒冷水壺風呂だ。

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サウナ後の14℃の個人壺風呂で夢見心地の世界へ。心もからだもととのった!

こちらは2つ設置されている。もちろん壺風呂なのでおひとりさま向けだ。
少し出遅れたので水風呂の前で並んで待つ。

どうせなら最高の冷たさでロウリュの熱さを冷ますのだ。今さら私はプールや普通の水風呂など行く気はなし。

前の人も気遣ってくれてあまり長居はしない。すぐに自分の番は回ってきた。
桶でかけ湯は先にしておいたのでドボンと壺風呂へダイブ!

もうね。言葉にならんよこれは。

カンカンに熱せられた身体を一気に冷やしていく。上記画像だと14℃とあるが、私が入ったときは13.4℃だった。
後ろに並んでいる人がいるのも憚らず声を上げてしまう。

「アッー!へアッ!ゼアアッ…ンアアア!!」とかキモいウルトラマンの断末魔みたいな雄叫びを上げてしまうほどに気持ちいい。何度も言う。
地獄の熱さのロウリュを耐え切ったあとの水風呂はやっぱりきんもちいいのだ。

後ろに人も居るので少しだけ早めに壺風呂を出ると私は先程も堪能した露天休憩スペースへ向かった。
細かい情景などは記述した通りなので割愛するが、すんごいととのい具合であった。

もはやオーガズム。

冷水で締めたあともなお身体から湯気が絶え間なく吹き出し、2月だというのに全く寒くない。むしろ風がとことん心地良い。

目がトロンとしているのが自分でも分かったし、こんなだらしない顔をこのあと会う予定の推しに見られたら死にたくなるだろうと自覚するほど緩みきった………。
(このあと外を見ようと立ち上がったら下は墓地だった…覗き込まないと分かんないけどね。)

このあともまだ入れてない風呂も入ろうと、薬湯だったりジャグジーだったりに浸かりました。サウナメインに書いてるのでその辺はちょっとあえて割愛しますけど、寝転びジャグジー良いよね…癒やされました。


総評としてはですけど

100点満点中の5兆点でした。

大阪でイベントあったらここだな。決めました。
みなさんも大阪に行くことがあったらぜひ「サウナ&カプセルアムザ」に足を運んでみては。オススメです。

追記:さっき公式サイト見たらサウナなどの配置図や説明文が更新されてました。新しく貼り直すのめんどいので個人で確認どうぞ。

それではまた会いましょう。



















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