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Ryoichi38_№11

🇫🇷TEMPURA
AUTOPORTRAITS DE TOKYO

フランスで年4回発行される日本文化を紹介する雑誌“TEMPURA”で連載中のインタビュー記事
“AUTOPORTRAITS DE TOKYO”=”東京に住む人たちのセルフポートレート”を日本語訳したものをnoteに記録しています。

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TEMPURA_№11 / 2022.10

Ryoichi 38
salaryman

Text : Mathieu Rocher (Interview : Ayaka Shida)
Photo : Ayaka Shida

私は横浜で生まれ、仕事の関係で東京に出てきました。
28歳で結婚し、32歳で第一子を授かりました。仕事はシステムエンジニアです。
ネットショッピングを可能にするツールを作っています。この仕事は別に楽しくないけれど、まあ、好きなんです。
この仕事で一番うれしい瞬間は、お客さまが私を信頼してくれて、会社と会社がつながっていくときです。

この仕事は比較的リラックスして仕事ができ、家で仕事をすることも多い。そして、妻と私は同じ仕事をしているからこそ、お互いに理解し合えています。
彼女は脚本家としても働いているので、私たちの関係において時間管理は欠かせません。特に2人の子供の面倒を見なければならない。これは、私たちの仕事の中で、最も仕事と時間を要求される仕事です。だから、私はそれに全力を尽くすようにしています。

私が幸せなのは、強制されていない道を選んだからだと思う。
私の両親はお見合い結婚でした。父は会社員、母は専業主婦。典型的な家族のように聞こえますよね?
でも実際のところ、母は1970年代の文化大革命の時代に中国にいました。
母はそこで中国語を学び、日中経済協会で働いていました。退職金でエレキピアノを買い「専業主婦」をしながら本の中国語訳もしていました。
つまり、レッテルにとらわれないでその人の人生を見てみると、決して平凡とは言えない事実があるということが言いたいんです。
サラリーマンという仕事も、家庭も、表面的には平凡に見えるかもしれないけれど
それぞれに問題があり、それぞれに謎がある。私の家族も同じです。

私の密かな楽しみは、3歳から続けているピアノを弾くことです。
時々、妻の脚本プロジェクトに音楽が必要になったときには手伝っています。
今の生活には満足しているが、いつかは仕事以外の分野で専門性を高めたいと思っています。それはピアノかもしれないが、まだ詳細は決まっていません。
もうすぐ40代なので、それなりに元気で働き盛りの40代でありたいです。
ただ、時が経つのは早いものですね。

私は東京が大好きです。現在は都心から離れたファミリー層に人気のある地域に住んでいるのですが、住みやすく、移動もしやすく、文化も楽しめる良い場所です。
休みの日、息子には、彼が好きな電車を見せに、娘は空港に連れて行くことができるような場所ですよ。
子どものことを考えると、東京はとても実用的な街です。
もしこのままの状況が続くのであれば、子供たちが大きくなっても東京で暮らしたいです。

私たち家族はラッキーだと思います。私もパートナーもそれなりの大学を卒業して、仕事をしている。側から見たら絵に描いたような普通の幸せな家庭でしょう。
だからこそ、私はバランスを保つようにしています。
妻と子供たちをもちろん愛していますが、時にはスーパー銭湯に行って一人の時間を取ることもあります。銭湯やサウナは体調と精神を整えるのに役に立つんですよ。一石二鳥ですね。もしここではない場所に住むとしたら、フィンランドですね。私にはサウナや温泉が必要だから!



ここから編集後記🐈‍⬛
インタビューに至った経緯や私個人の意見を書いてます。
編集後記と言いながら、ほとんど私の日記みたいになってて公開するのがなんとなく恥ずかしいから
最新号・公開した方がいいなと思うもの以外は最低金額で有料設定にしてます🙃

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