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Misato35_№9

🇫🇷TEMPURA
AUTOPORTRAITS DE TOKYO

フランスで年4回発行される日本文化を紹介する雑誌“TEMPURA”で連載中のインタビュー記事
“AUTOPORTRAITS DE TOKYO”=”東京に住む人たちのセルフポートレート”を日本語訳したものをnoteに記録しています。

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TEMPURA_№9 / 2022.4

Misato 35
Radio host, Business owner, Painter and Yoga teacher

Text : Mathieu Rocher (Interview : Ayaka Shida)
Photo : Ayaka Shida

好奇心が旺盛で、1つの活動では自分を満たせないから、仕事を組み合わせています。
最初の仕事はラジオDJ。その後、瞑想の素晴らしさに目覚め、ヨガのインストラクターになりました。そして、このリラックスした体験を他の人にも味わってもらおうと、酵素風呂サロン(木と米ぬかの粉末を使ったボディラップ)もオープンしました。
“This is how I work: I go where I want to go.”

でも、この生き方には“不安定”という代償があります。
日本で自立した女性でいるということは、仕事を続けながら母親になることの難しさを体感することを意味します。
国家レベルで、出産に対する補償制度が充実していないことは明白で、それについては少し憂鬱な気持ちにもなります。
もし補償制度が充実していれば人生の選択肢が増えるのにな、とも思います。
『地球も日本も私も不安定な状況で、子どもたちの未来を守ることはできるのだろうか?』そんな疑問を抱いている人は多いだろうし、それが日本の人口減少を招いていると感じます。
30代に突入した今、子供を産み育てなければという使命感に駆られている自分がいます。性別に関係なく、結婚するかしないか、子どもを産むか産まないか、を自由に選択できるようになるといいですよね。

自由でありたい私にとって、誰かと共通のアイデンティティを見出すことは難しいこと。
確かなのは、私たちは日本に住むといいことがたくさんあるという事実で結ばれているということだけかな。
でも、日本人は、自分たちの行動の集団的意義についてはあまり考えないかも。
私は若い頃、国の政治的な事柄に興味がなかったんです。自分に国を変える力があるなんて想像すらしていなかったから。私たちは政治よりも観光名所に興味を持つように誘導されている気がします。だから、日本人のアイデンティティが本当に意味を持つのかはわからないんです。

世界を見渡せば、衣食住に困る人たちがいる。
その人たちに比べれば、文句は言えない。でも、そのような状況と自分を比べて、幸せを感じたいとは思わないんです。
ただ、幸せになりたい。東京にいる今、私はとても幸せだけど、将来についてはあまり楽観的ではいられていないです。特に年齢を重ねるにつれて、女性の身体に関する特別な問題を意識するようにもなりました。女性特有の病気には気をつけて過ごさないと。
自分の仕事がその注意喚起や改善策のひとつになったらとても嬉しいな。

日本人であることは、必ずしも、世界で言われているように静かな社会で生きているわけではありません。
ラジオDJとして活動している際、嫌がらせを受けたり、道で尾行されたり、容姿を批判されたりしたこともあります。でも、「批判する人が1人いるなら、100人の無言のファンがいるということだよ」という友人の言葉にとても励まされ、今では本気でそう思えるようになりました。

数年前に、ヨガの修行のためにインドに行きました。
日本女性として、そして、私がそう見せたい自分像として、無理をして振る舞う必要はないという感覚を見つけました。ガンジス川のほとりという場所において、自分が何ものであるかはどうでもよかったんです。日本にいる時には、『何ものか』になるために一生懸命働いていたのに、何ものでもない自分がいたあの環境は、とても気持ちがよかった。
この経験を終えて日本に戻った時、みんなから「すっきりしたね」と言われました。
心を解放することは本当に心地よかったんです。



ここから編集後記🐈‍⬛
インタビューに至った経緯や私個人の意見を書いてます。
編集後記と言いながら、ほとんど私の日記みたいになってて公開するのがなんとなく恥ずかしいから
最新号・公開した方がいいなと思うもの以外は最低金額で有料設定にしてます🙃

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この連載の第1回目

この頃はまだMathieuが文章を作っていたので今のスタイルとは少し違います。
私がインタビューして、文字起こしをしたものを彼に渡して、そこから文章にしていくからニュアンスが伝わらなくて、いつも何回かやり直してもらってました。

コロナの外出自粛の時期で人に会うこともなかなかできない時だったから
インタビューで誰かとお話しできることをすっごく楽しんでました😇

楽しんでやってるのは今もそう
誰かの人生のあらすじや考え方を聞けるこの時間は貴重な時間だし、いつも楽しいです。
普段知っているその人はただこの瞬間だけのその人なだけだったことを知って、
そういうふうでいる理由もわかる時がある。もれなく出会えて良かったと思う。
それで写真を撮って、答え合わせをする気持ち☺️

みさとちゃんとはもう15年くらいお友達だと思う🤔
出会った頃の私は今よりずっと弱かったので、みさとちゃんにいつも頼って、助けてもらって、安心感のある声にはげまされてました😈
今もたいして強くないけど、お互いいろんな経験を重ねて、あの頃よりももう少しみさとちゃんのことを支えられてたらいいなー☺️


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