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ライカを買いました!





Leica Hektor 135mm f4.5

はい、レンズです。これも歴としたライカ。
ヘクトール135mmという1956年製のオールドレンズで、状態のいい個体を格安でゲットできたのでラッキーでした。
トップの猫はこのレンズで撮りました。絞り開放でややピン甘めだけどなかなかの描写です。

フィルム時代からライカという存在は信仰の対象に近いものがありましたが、その写りの良さはレンズの性能だということは周知の事実でした。フィルムではカメラ本体は写りに関係ないので当たり前です。
カメラとしてのライカの良さは、質感とかファインダーとかシャッター音といった、写りとは別のところにあったわけです。誰も「ライカのカメラは写りがいい」なんてことは言わなかった。
それがデジタル時代になり、いつの間にか「やはりライカのカメラは写りがいい」ということになりました。新興宗教の誕生です。

デジタルライカに対しては距離を置いている私ですが、ことレンズとなるとやはりライカ独特の世界があると思わせてくれたのがこのヘクトール135mmでした。
これはライカレンズとしては現在もっとも安く入手できる一本です。レンジファインダーのライカでは望遠のピント合わせが難しいので、そもそも使う人が少ない。そして長期間製造されたので玉数も多い。そういったところが安い理由かと思います。

マウントアダプターを介してミラーレスに装着すればフォーカスピーキングや拡大表示といった機能が使えるので、ピントの問題はかなり解消されます。ポートレートにはぴったりだし、スナップでも動き物以外ならなんとかなります。
スナップといえば35mmくらいの広角寄りのレンズを使うのが定番で、中望遠を使う人は少ないと思います。私は若い頃からわりと使っていました。
望遠レンズの圧縮効果と被写界深度の浅さは肉眼では体験できない視覚なので、スナップに使うと新鮮みがあります(望遠スナップではソール・ライターが有名です)。

また望遠でスナップするメリットとして、無作為に人の顔が写り込みにくいので近年問題になりがちな肖像権のトラブルも回避できるという点もあります。
公共空間におけるスナップ写真には肖像権は適用されないという法解釈が主流のようですが、そこは日本人の国民性もあって権利よりマナーの文脈で論じられることも多く、単純に法律問題で片付けられないものがあります。

話が逸れましたが、ニコンでライカのレンズが使えるなんていい時代になったなあと思います。
人気がないのが不思議なくらい美しいデザインです。ニコンにつけるとちょっと間延びして正直あんまり格好よくはないけど、それでもZ 5はフルサイズにしては小ぶりなボディなので警戒心を持たれにくいスタイルだと思います。
あんまり気に入ったので、エルマー90mmもほしくなりました。

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