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sound horizon/linked horizon に関する 己の記事をまとめておきます
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#marchen

Märchen von Märchen(X)

Märchen von Märchen(X)

前回「暁光の唄」

secret track1

志田が思うに 無音

2

カリカリ 廻る ゼンマイが巻き上がるような
鳥の声のような 虫の音のような
右から左へ

3

加わる 梟みたいな
街中にはいない深い森の夜に鳴く系の鳥の声と
警鐘か採掘か 硬質な金属音
迫り来る荒い息の獣 右から左

4

加わる 遠い争いの喧騒 刃の散らす火花
左から右
反時計回りに一周

5

さらに加わる駆ける

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Märchen von Morgen (IX)

Märchen von Morgen (IX)

前回「磔刑の聖女」

暁光の唄イントロ

虫の音
踏み鳴らす草葉
遠い風が林冠を揺らし
風も届かぬで森の中には木々の息が漂う
あたりはまだ暗く 眠りの中にある
それでも夜明けの兆しを感じる

ここからは見えぬがきっと
果ての空には土との境界が引かれて
暗闇が少し白んで青へと向かっている

沈みかけた低い月光が木々を縫い
ほつれた間から溢れた僅かな光が指す方へ
辿るかのように 唯 森を進む

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Märchen von Richiten (VIII)

Märchen von Richiten (VIII)

前回「青き伯爵の城」

「磔刑の聖女」イントロ

静寂のピアノ
でもちょっと旋律はキラキラしている

多分 黄金の装飾とか繊細な色彩とか何もない

靴音の反響は少ない 小さな教会
素朴で石造りの御像

彼女が纏う薄らとした埃は
純潔のベールにも見える

閉ざされた重い樫の扉が開かれて
冷たい外気が流れ込む

ベールがひらみ
彼女の俯く横顔が透けて見えた

埃が宙を舞い
月光の最中だけに淡く煌め

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Märchen von Zählen (VII)

Märchen von Zählen (VII)

前回「薔薇の塔で眠る姫君」

青き伯爵の城イントロ

不安定な短いピアノの和音は
メルさんの足音が消えてから
それを引き継ぐように始まって
誰かが歩いているよう
でもやっぱり
ヒールが折れているのか
片っぽだけ裸足みたいな不安定さがある

そこに並ぶ硬質で可愛らしくも物悲しい旋律は
鏡の間でシンキングタイム のよう

メルさんが「越えてしまった」と言った途端
その足音が シンキングタイムが 終

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Märchen von Wildrosen (VI)

Märchen von Wildrosen (VI)

前回「生と死を別つ境界の古井戸」

薔薇の塔で眠る姫君イントロ

ジャブジャブ
おお チェンバロ系 高貴

この「眠る姫君シリーズ」だけ
静かめなメロディーに乗せたメルさんのお言葉の後
今までのように
盛り上がるようなワンフレーズが差し込まれず
すぐにそのまま姫のお唄に入る
今までのイントロの「豪華な童話の表紙感」がない

微睡みの森

ついに七つの大罪というワードを言う者が現れたか、、、、

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Märchen von Fädchen (V)

Märchen von Fädchen (V)

前回「硝子の棺で眠る姫君」

生と死を別つ境界の古井戸

イントロ

えっ?!
メルさんが喋ってんのに
音楽こんなに盛り上がります?!?!

でも
メルさんがまだ喋ってるでしょうがっ!

とはならない
盛り上がりのまま駆け抜けるし
メルさんのテンションもちょっと高い気がする

君も落ちてしまった
奇妙な親近感、、、、、井戸友だな

井戸友だ

え?

メルツ君が落ちたことは知ってるのか メルさん

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Märchen von Schneewittchen (IV)

Märchen von Schneewittchen (IV)

前回「黒き女将の宿」

硝子の棺で眠る姫君イントロ

ジャブジャブ お疲れ様でございます

物悲しげだけど凛としたピアノ
季節を間違えて咲いてしまった小花みたいな
それでも もう一度蕾に戻ったりしないし
その小花は其処でも凛と咲いているのに
見ているこっちが勝手に
寒そうで寂しそうだなんて
決めつけてしまいそうになるけど 強か!
まさに硝子の中の花

真雪の肌

あらあらあらあら
とてもかわいらし

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Märchen von Leber Kochen (III)

Märchen von Leber Kochen (III)

前回「火刑の魔女」

黒き女将の宿イントロ

イントロというより
Märchenで言うイントロは
本の表紙というか
本の装丁みたいで 美しい

やっぱりメルさんは
ジャブジャブしながらこっち来てくれる
エリーゼさんを濡らさない優しさ
風邪ひかないでね

少年少女の合唱 ブランコ
中原中也のサーカス 的な雰囲気

続くメロディはサーカスというより
長閑で朗らかで大らかな小さな港町
俗に言うディズニー

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Märchen von Flammen(II)

Märchen von Flammen(II)

前回「宵闇の唄」

火刑の魔女イントロ

鐘の音
謎のドイツ語

ハープとピアノ?はらはらと落ちるようなメロディ
地下で蠢く何か

うぉ メルさんめっちゃ語ってくれるじゃん

貴方なんかジャブジャブしながらこっち来たでしょ
小銭?鍵の束?鎖か?チャリンチャリンもしている

でも宵闇の唄の最後みたいな
歩幅の狭いエリーゼさんの足音がない

ということは抱えて歩いてあげてるんだ
水の中だから

流石お

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Märchen von Abend (I)

Märchen von Abend (I)


Guten Abend
今晩は

昨日国試を終え
待ち焦がれた今宵がやってきました

志田の受験期は
Revo音楽と共にありました

強いて言えば
彼の 濁点墓参り巡業シリーズ と共にありました

ひたすら机に向かい続けるというのは
井戸の中に居続ける様な心地で
叫び出したくもなるのですが

志田には彼の音楽がありました

志田の代わりに
叫び 栄光を唄い
鎮魂歌をお供えしてくれるお兄さんがいま

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