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学習や意思疎通がスムーズになる!就学前に身につけたい「10の基礎概念」

「幼児教育」というと、小学校の内容を早期に詰め込むのではないかと二の足を踏む方もいらっしゃるのですが、七田式では、後の学びが楽になるように子どもの素質を高めるために必要な「10の概念」を身につける教育を行っています。

数の大小や色、空間など学習の土台にもなるため、理解力が深まり学習を楽しむことができるでしょう。


●七田式「10の基礎概念」は意思疎通と理解力を高める


七田式で小学校入学までに身につける10の概念とは、具体的に以下のものを指します。

<七田式10の基礎概念>
 1.色
 2.形
 3.大小
 4.数
 5.量
 6.空間認識
 7.比較
 8.順序
 9.時
10.お金

これらは、基本的な「会話」に必要な語彙であり、使えるようになることで言葉の表現が格段に増え、大人との意思疎通もスムーズになります。

何かひとつのことを表現する際にも、10の基礎概念を使えば、その特徴を自分で掴むことができ、相手に伝える内容が広がります。たとえば、「犬」だけでなく、「小さくて黒い犬」。ごはんのおかわりをしたい時にも「おかわり、たくさん!」と言えるようになります。自分の意思を相手に伝えることができるので、癇癪をおこすことも少なくなるでしょう。

5歳くらいまでの子どもは、伝えたいことをうまく伝えることができず、私たちが外国語を話す時のようなもどかしい思いをしています。「こう言いたい」と思っても、適切な単語が出てこなくて外国語で表現できない、似たような思いを小さな子どもたちも抱えているのです。

しかし、10の概念を使うことができれば、子どもが自分の意思をはっきりと伝え、穏やかに話ができるようになります。また、親は子どもの考えや気持ちを理解できるようになり、イライラすることも減ってくるでしょう。

●日常生活の中の会話を通して、自然に身につける

では、どのようにして10の基礎概念を子どもに教えていけば良いのでしょうか。この基礎概念を覚えるには、プリントやドリルではなく、家にあるもの、日常生活で教えていくことが最適です。

たとえば「家具めぐり」はいかがでしょうか。子どもを抱っこしながら、家の中をぐるっとまわり、おうちにある家具やおもちゃなど、目についたものを説明しながら話しかけていきます。

「これはテーブルだよ、四角いね」
「この食器棚の色は、茶色だよ」
「白い棚の中に黄色の積み木があるね。他に黄色のものは何かあるかな?」

というように、目に見えるものや色、形などについて語りかけていくと、子どもは言葉を自然に覚えていきます。

10の基礎概念は、親が「教えよう」と日頃から意識さえしていれば、日常生活の中でいつでも、いくらでも教えることが可能です。

「パパの靴は大きいけど、あなたの靴は小さいね」
「今日は赤色と水色どちらのTシャツを着ようか?」
「麦茶はどのくらい欲しい?少し?いっぱい?」

など、日常会話に10の概念を入れて伝えていくと、子どもは自然に言葉と概念を覚えることができます。そして少しずつ「麦茶が少し欲しい」「水色のシャツを着たい」といった形で意思を伝えるようになるでしょう。

ただし1つ、子どもにとって理解が難しいのが、時間の概念です。時間には形がないため、「30分待ってね」と言っても、どのくらいなのか子どもにはわかりません。そこで、「◯◯のTVを1回見るくらいだよ」と伝えると、納得できる場合もあります。時間を伝えるには、子どもの生活の中にある時間感覚に置き換えて教えてみましょう。

就学前に、10の基礎概念を身につけておくことは、学習の土台となり、親子の意思疎通をも良好にします。また、日常生活において「8時までに準備をしよう」「大きい方が欲しいと伝えよう」自分の考えをしっかりと相手に伝えられるようになること、これは子どもの自立への第一歩になるのではないでしょうか。生活習慣やマナーを教えるように、生活の中に10の概念を取り入れて、楽しみながら取り組んでみてくださいね。