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親子でワクワク!お話を作って、記憶力と想像力を育もう

子どもは、お母さんの絵本の読み聞かせや、いろいろなお話を聞くことが大好きです。家で過ごすことが多い最近では、子どもに絵本を読む機会が増えたというご家庭や、何度も繰り返し読んでいるので、子どもが絵本のストーリーをすべて覚えていて驚いたというご家庭もあることでしょう。

そこで今回は、絵本の読み聞かせ同様に子どもと楽しみながら、想像力や記憶力を育むことにつながる「記憶あそび」をご紹介します。

●暗記と記憶、定着させる力があるのは?

言葉やできごとを覚えようとした時に、すんなりとすべてを覚えることは難しいですし、覚えたとしてもすぐに忘れてしまうという経験をされた方は多いでしょう。これは、暗記はできていても記憶ができていなかったことを意味しています。

「暗記」は、そのものや文章を見なくても思い出せるようにしっかりと覚えること、つまり、新しくものごとを覚えることを指します。一方「記憶」は、経験したことや学んだことを頭に残しておくこと、つまり覚えたことを長く忘れないようにすることです。

暗記と記憶はどちらも欠かせない能力ですが、子どもは新しいことを吸収する力が優れているため、今回はその新しいことを定着させる記憶力を育むことに注目します。

記憶力を高めるために活かしたいのは、お母さんのお話や絵本の読み聞かせで子どもが感じる、ワクワクや楽しい!という気持ちです。この気持ちと覚えたいものをつなげることで、子どもの記憶の回路を良質なものにしていきましょう。

●ワクワク感とインパクトの強い話で記憶力を鍛えよう

記憶あそびは、絵カードなどのアイテムを覚える対象のキーワードとし、そのキーワードを使って子どもがイメージしやすい印象に残るようなおもしろいお話を作り、使用した絵やアイテム(キーワード)を子どもと覚えるあそびです。

お話作りのポイントは、インパクトのある内容でコンパクトにまとめること。印象に残るお話ほど、早く覚えられて長く忘れないものです。常識にとらわれない内容にしたり、数や大きさを誇張するなど、子どもの記憶に強く残るよう工夫してみてください。

たとえば、「雨」「交番」「テニス」「カスタネット」「キュウリ」を順番に覚えるとします。
「雨がた~くさん降っています」
「雨と一緒に、交番が降ってきました」
「交番の中をのぞいてみると、元気よくテニスをしているおまわりさんがいます」
「よく見ると、手に持っているのは、テニスのラケットじゃなくてカスタネットでした」
「おまわりさんは運動をしておなかがすいたので、大きな大きなキュウリを一口で食べてしまいました」
というように、状況を想像して笑ってしまうようなお話にすると、聞いている子どもも喜びそうですね。

お話が終わったら見せていたカードを裏返し、「〇枚目のカードは何だったかな」と聞いてみましょう。子どもの頭の中では、お母さんのおもしろくて楽しいお話がつながっているので、カードを裏返していても、そのお話を思い返して答えられるのではないでしょうか。

この「覚えている」時間を翌日、さらに1週間後へとつなげて長くしていくのが記憶あそびの最大の目的です。最初は2枚程度のカードからスタートし、覚えたら10枚、20枚と増やしていきましょう。

また、このお話を作るというあそびは、記憶力だけでなく想像力を伸ばす点でも期待ができます。うさぎ、お母さん、サッカー、飛行機、など関連のない言葉をつなげてお話を作るという体験は、子どもの想像力、言葉の力をフルに活用することになるのではないでしょうか。

親子で想像力をたっぷりと働かせ、絵本に負けないようなおもしろいお話をたくさん作って記憶力を鍛えていけると良いですね。

参考:暗記ではない記憶力!鍛えることで子どもの可能性を引き上げる | 子育て&教育ひと言コラム | 伸芽’Sクラブ - 受験対応型託児所 - (shinga-s-club.jp)
頭のいい人は「ストーリーをつくって」記憶する | 10歳若返る!簡単に頭を鍛える法 | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)