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家族の笑顔が増える、「まごわやさしい」食事ってなんだろう?

現在妊娠中のお母さん、そして子育て中のお母さんは、日々どんな食事をしていますか?忙しい生活の中でも、豊かな食事をすることができたら良いですよね。今回は、毎日の食事のポイントとなる「まごわやさしい」についてお伝えします。

●ちょっとした工夫で、「まごわやさしい」食事に

まごわやさしい」という言葉を知っていますか?これは、健康の維持と増進に役立つ食品の頭文字を組み合わせて作られた造語です。聞いたことはあってもくわしくはわからない、という方もいるかもしれません。どういうものなのかをひとつひとつ見ていきましょう。


大豆をはじめとする豆腐や納豆、おから、豆乳、凍り豆腐(高野豆腐)などの食品は、レシチンや良質なたんぱく質をはじめ、ビタミン、カルシウム、食物繊維などが豊富に含まれています。

ゴマ
ゴマは、カルシウムや鉄、セレンなどのミネラル類、食物繊維、たんぱく質などの有効な補給源となります。アーモンドやピーナッツ、栗などもここに含まれます。

ワカメ
ワカメや海苔、コンブ、ヒジキなどの海藻類は、マグネシウムやカルシウム、鉄、亜鉛などの不足しやすいミネラルが豊富で、食物繊維の宝庫でもあります。

野菜
野菜はビタミン・ミネラル、食物繊維の補給源として優れています。


魚介類はたんぱく源として優れているほか、オメガ-3という健康効果の高い脂肪酸を豊富に含んでいます。オメガ-3脂肪酸の中のDHAは、学習能力を高める働きがあるといわれています。

シイタケ
シイタケをはじめとするキノコ類は、骨を丈夫にするビタミンDや食物繊維が豊富です。

イモ
サツマイモやじゃがいも、こんにゃくなどは、現代人に不足しがちな食物繊維の有効な補給源です。

●家族みんなが健康で、笑顔の多い生活を

お気づきの方もいるかもしれませんが、「まごわやさしい」に特別な食品はひとつもありません。身近な食品を用いて、栄養バランスが整った食事をしよう、という合言葉なのです。

しかしながら、毎日毎食栄養バランスにこだわった完璧な食事を用意するのは、簡単なことではありません。

育児や仕事で忙しいお父さん・お母さんなら、時間に追われる中で、簡単な食事でさっと済ませてしまったり、子どもが残したご飯を自分の食事にしたり、ということもあるかもしれません。また、妊娠中はつわりや体調の変化もあり、「〇〇しか食べられない・食べたくない」「ごはんをつくる余裕がない」という方も多いと思います。

そんなときは、無理をする必要はありません。例えば、ゴマや海苔といった食材なら、ふりかけで少量でも簡単に摂ることができます。コンビニでご飯を買うことが多いなら、普段買う商品に漬物や小さなサラダなどをプラスするだけでも良いでしょう。「お昼にラーメンを食べたから夜は焼き魚にしよう」など、一日の中でバランスをとるのも良いと思います。

「まごわやさしい」は、からだにやさしい食事の基本となる食品です。これらの食品を上手に組み合わせて毎日の食卓に並べることが、家族みんなの健康につながっていきます。

妊娠中や子育て中は、なかなか思い通りの生活ができないと思いますが、そんな方はぜひ上述のように工夫をして、これまでの食生活の中にほんの少しずつでも「まごわやさしい」を取り入れてみましょう。

大切なのは、無理をしないこと、そして美味しくいただくことです。なぜなら食事は、毎日おこなう営みだからです。

美味しく、楽しく食事をすることで、家族の笑顔が増えることが一番ですね。