セロトニン神経を鍛える「丹田呼吸」で、健やかにを過ごそう
いまや、子どものあそびといえば、一人でやるデジタルゲームが主流ですね。
テレビやゲーム機の液晶画面を食い入るように見つめて、ハラハラドキドキ…。そんな状況は、呼吸を著しく抑制してしまいます。
そして、浅い呼吸はこころを落ち着ける役割をもつと言われる「セロトニン神経」の働きを弱めると言われます。
今回は、セロトニン神経を鍛える「丹田呼吸」をご紹介します。呼吸法を生活に取り入れ、健やかな毎日を過ごしませんか。
●こころの強さの秘訣は「セロトニン神経」にあり
「セロトニン神経」という言葉を聞いたことはありますか?
セロトニン神経とは、脳内にある神経細胞・組織のことで、こころの不安や緊張を取り除き、元気でバランスのとれた状態に保つ働きをしています。
日々の感情をコントロールでき、いつも元気な状態を保てている、つまり、こころが強くあるための秘訣がこのセロトニン神経にあるのです。
このセロトニン神経に影響を与えているのが呼吸です。一定のリズムで繰り返される呼吸はセロトニン神経の働きを活発にしますが、リズムに乱れが生じるとセロトニン神経を弱らせてしまうそうです。
長時間テレビの視聴やゲームなどを続けていると、緊張により呼吸が浅くなりがちです。
浅い呼吸は、セロトニン神経の弱まりにつながります。
セロトニン神経が弱まれば、不安や苛立ちが募り、いわゆる"キレる"ということにもなりかねません。
●こころが落ち着く呼吸法「丹田呼吸」
こころを落ち着け、リラックスするという意味合いから、七田式では呼吸法にも重きを置いています。
とくにおすすめしたいのが、「丹田呼吸」と呼ばれる、深くゆったりとした呼吸です。
まず、口からゆっくりと細く長く息を吐きます。全ての息を吐ききるのがポイント。吐ききったら、今度は鼻からゆっくりと息を吸います。吐くときは、心にある不安やイライラが息と一緒にからだの外に出て行くことをイメージしましょう。そして、吸うときは元気がどんどん入ってくるイメージを持ってください。
子どもに教えるときは、「タヌキさんみたいにお腹を膨らませて吸うのよ、吐くときはおなかをぺちゃんこにへこまそうね」といった言い方をするといいでしょう。3回から5回行うと、ゆったりとした気持ちになります。
秋の夜長に親子で丹田呼吸でリラックスタイムを過ごしてみるのはいかがでしょうか。