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NO!詰め込み。子どもの力を引き出す、愛情いっぱいの子育てをしよう

皆さんは幼児教育について、どのような印象をお持ちでしょうか。「幼児期に知識の詰め込みをすると、脳の発達を妨げるのではないか」と、あまり良いイメージをお持ちでない方もいることでしょう。

しかし、教育学・生物学的研究では、誕生直後から乳幼児期(0〜6歳頃)が、教育の重要な時期であることがわかっています。日本の教育制度に多大な影響を与えた20世紀の著名な教育学者ベンジャミン・S・ブルーム教授はこう言いました。

「子供は幼ければ幼いほど環境から受ける影響が強く、知能レベル、性格ともに、大きく変化を受ける。よって、子供の環境にどのような刺激を与えるかが、子供の知能を伸ばすのに大きな影響を持つ」。

また、医師であり教育家でもあったマリア・モンテッソーリ氏は、0〜6歳の乳幼児期の子どもの脳には、「敏感性」と呼ばれる高度な働きがあると説いています。言語、数、運動、感覚、秩序などの能力に敏感性が働く敏感期においては、自身の置かれた環境のなかで自ら成長に必要な事柄を選び、熱心に取りくむことができるため、難なくそれらの能力を身につけることができるそうです。

乳幼児期の環境が子どもの能力を左右するとなれば、子どもの力を引き出す幼児教育をしたい、と考えるのが親心ですね。七田式が提唱し実践している幼児教育は、知識の詰め込みではありません。右脳が優位な幼児期に適切なインプットを行い、子どもの本来持つ力をひきだすための脳の土台作りを行うものです。脳の土台作りとは、どのようなものでしょうか。

●能力の花を咲かせるために必要なのは知識ではない

植物は種から発芽し、適切な時期に適度な水と肥料を与えることで、花を咲かせて果実を実らせます。七田式教育は、いわば子どもの脳内に肥沃な土壌をつくり、適切な水や肥料を必要な時期に与えて、本来その子の持っている才能を開花させるものです。

子どもが能力を伸ばすための土台になるのは、知識や技能ではありません。

1歳で英語のDVDを見せ、2歳からは英語教室と幼児教室。家では文字や数字を親が教えながら、3歳からはピアノとスイミング……と、知識や技能を身につけるために親が一生懸命になりすぎていませんか。

子育てで欠かすことのできない水や肥料は、親の愛情であり、子育ての目標は、子どもを幸せにすることです。そしてそのために果たすべき親の役割は、子どもが幸せな人生を歩むためにしつけをし、物を教えること。子どもへの愛と子どもの幸せを最優先にした子育てが、子どもの力を引き出していきます。

●親からの愛ある言葉が子どもの力になる

乳幼児期の育児でもっとも大切なのは、愛情のあるコミュニケーションです。言葉がわからない赤ちゃんへも積極的に声をかけ、たくさんの言葉に触れさせてあげましょう。言葉を聞くことで考える力の土台となる言語能力が高まり、心も豊かに育ちます。

たっぷりと抱っこをし、話しかけてしっかりと愛情を伝えていれば、子どもは自分への自信をつけ、親への信頼を抱きます。愛されている安心感からさまざまなことに関心や興味を持ち、ワクワクしながらものごとを学び吸収した結果、豊かな才能の花を咲かせるでしょう。

もし、知識や技能を身につけさせるために「ノルマだからやりなさい」と支配的・強制的な態度で親が接していたら、子どもは心を閉ざし、親を信頼できなくなります。そのような状況では、何かを身につけようとしても脳が働かないため、うまくいきません。

子どもの力を伸ばすのは、親からの愛情です。一人ひとりが天から授かった素晴らしい「脳力」をじゅうぶんに発揮して才能を伸ばすことができるよう、ポジティブな言葉で親の愛情を積極的に伝えていきましょう。