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過保護っていけないこと?「子育て四訓」に学ぶ“手の離し方”

過保護な子育てになってしまっているかも……
親が過保護なせいで、わが子が甘えん坊になっている気がする……
そんな心配をしている方もいるかもしれません。

今回の記事では、子育てにおける「子どもとの適切な距離の取り方」についてお伝えします。過保護かな?!とお悩みの方もそうでない方も、ぜひ参考にしてみてください。

●子どもを自立へ導く「子育て四訓」

子育ての最終的な目標はなんだと思いますか?人それぞれ様々なものを思い浮かべると思いますが、共通するもののひとつは「子どもの自立」ではないでしょうか。子どもたちはいずれ、自分自身のことは自分で取り組み、自分の行ったことに責任を持てるようになっていく必要があります。

ですが、日常生活のことも勉強のことも、親がいつまでも世話を焼いていては子どもの自立が進みません。先回りしてなんでも代わりにやってしまえば、自分で考えなくても、自分で行動を起こさなくても、誰かがやってくれる。そんな生き方に慣れてしまうのです。

それではわが子の将来が不安。かといって、自立を促す子育てとはどんなものなのだろう?と、ますます心配になってしまいますよね。そこで、ぜひお伝えしたいのが「子育て四訓」です。

乳飲み子からは肌を離すな。
幼児は肌を離して、手を離すな。
少年は手を離して、目を離すな。
青年は目を離して、心を離すな。

もしかしたら、どこかで目にしたことがある方もいるかもしれません。これは、アメリカ先住民族に古くから伝わるものです。シンプルな言葉ですが、子どもの成長に応じて、どのような距離感が必要なのかが非常によくわかりますね。
子育てとは、親が世話をすることだけではありません。少しずつ意図的に距離を取ることで、子どもの自主性を養っていくこと。ただし、完全に離れることはしない。そんな見守り方が大切なのです。

●いつかやってくる、その日のために

子どもとの距離の適切な取り方が、子どもの自立へつながっていくということ。そして、そのために参考となる考え方「子育て四訓」をご紹介しました。成長に応じた見守り方、最後まで“心だけは離さない”子育てが大切なんですね。

だからといって「過保護はいけない!」ということではありません。過保護になってしまう根底には、わが子への深い愛情があるはずだからです。もしかすると、親離れ以上に子離れは難しいことなのかもしれません。それは、失敗を繰り返しながらもたくさんのことを学び、どんどんと頼もしく成長していく子どもの姿を一番近くで見つめている親ならではの悩み。大切に大切に育てている証です。

しかしながら、子どもとずっと一緒にいられるのは、長い人生の中のほんのわずかな時間。いつか必ず巣立つときがやってきます。限られた時間のなかで、子どもとどう接するか、どう見守るか。そして、どうやって自立へと導いていくのか。ぜひこの機会に、子どもの自立についてゆっくりと考えてみてくださいね。