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コピーライティング・セールスライティング上達のコツは本や講座などで書き方を学ばないこと

ネットビジネスに興味のある方が、一度はハマってしまうのが「ライティング」です。

これはごく最近に検索して知ったのですが、「コピーライティング」と「セールスライティング」は別物だと書いている記事があることです。

「コピーライティング」はブランディングのためのイメージコピー(キャッチコピー等)のことで、「セールスライティング」は商品やサービスを売るためのセールスコピー(セールスレター等)のことを意味しているようです。

いつからこんな分類ができたのか知りませんが、この新分類にはかなり違和感があって、なぜなら海外の著名な書籍では「セールスライティング」という言葉を見かけないからです。

イメージコピー制作のことを、本当に「コピーライティング」と呼んでいるのか疑問ですが、この記事では「コピーライティング」と「セールスライティング」を別物とせずに、「コピーライティング」もしくは略して「コピー」として話を進めていきたいと思います。

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「コピーライター」という響きには不思議な魅力があるようで、憧れの職業としてコピーライターを目指している人がたくさんいます。

また、ライティングに関する書籍も数多く出版されていますし、ライティング講座も巷で人気のようです。

noteにおいても「コピーライティング」「セールスライティング」「文章術」などの記事が溢れています。

個人的には、これらのライティングに関するノウハウやテクニックの99%は不要だと実感しているどころか、学べば学ぶほど文章がヘタクソになってしまうと認識しています。

「自称コピーライターあるある」として昔からよく見かけるのは、コピーラィティングについて得意気に語っている方の文章が、とても読むに耐えないというケースです。

趣味で文章を書いているのであれば何も問題はないのですが、そういった方が自信満々で「コピーライティング」のノウハウを販売してしまうのですから冗談が過ぎています。

なぜ、読むに耐えない文章になってしまうかというと、顧客(読者)の心理(気持ち)を理解できずに(無視して)上辺だけの知識や技術だけでコピーを書いてしまっているからです。

特に、「コピーライティング」を理解していない方が販売している情報商材を購入してコピーを学んでしまった方の文章は、「もうどうしようもなくイタい」ので見るに耐えません。

noteでも有料記事を売るために、情報商材のセールスレターを書いてしまっている人をちょくちょく見かけますよね。

こういった方は、「情報商材を情報弱者やノウハウコレクターに販売するためのコピー」と「上場企業がB2Cで商品やサービスを市場で販売するためのコピー」が全く異なることも理解できていないと思います。

例えば、以下のような単語を使用してコピーライティングについて書いている記事は「イタい」です。

✓ 3つのNOT(壁)
✓ 悪用厳禁
✓ マインド
✓ ペルソナ
✓ SEOライティング

上記の5つは、noteの記事から実際にピックアップしたものですが、これらの単語は情報商材屋さんが好んで使用しがちなものです。

したがって、このような単語がnoteの記事に出てきてしまっている時点で、情報商材から影響を受けてしまっていることがわかります。

特に語彙力が貧しい方ほど、なんの躊躇もなく連呼してしまっている傾向にありました。

ちなみに「3つのNOT(壁)」というのは、見込み客はセールスコピーを「読まない(Not Read)」「信じない(Not Believe)」「行動しない(Not Act)」のことで、その亜種として「4つのNOT(壁)」や「5つのNOT(壁)」などもあるようです。

見込み客はセールスコピーを「読まない」のだから読んでもらう工夫を、「信じない」のだから信じてもらう工夫を、「行動しない」のだから行動してもらう工夫を、というわけです。

この「3つのNOT(壁)」は、とてもシンプルでわかりやすいので人気があるのですが、そうやって完成するセールスコピーがいわゆる情報商材の販売ページになります。

そもそも「3つのNOT(壁)」というコンセプトは、15年以上前に某元祖情報商材屋さんとパートナーを組んだ英語圏のノウハウコレクターであるミスターなんたらという匿名青年が、米国から日本に持ち込んで界隈を中心に広まっていったものです。

この例のように、コピーライティングには「3つのNOT(壁)」に限らず、「AIDMA(アイドマ)」「AISAS(アイサス)」「PASONA(パソナ)」「QUEST(クエスト)」などの有名な型や、「○○式ライティング」など多種多様なノウハウ・テクニックが存在しています。

これらの型・ノウハウ・テクニックを、良かれと思って学べば学ぶほど、残念ながら上辺だけの知識や技術に囚われてしまいコピーライティングの本質を見失っていきます。

情報商材に限らず、コピーライティングに関する書籍や講座なども頭が混乱して残念なコピーを書いてしまう原因になりますので、個人的には不要だと実感しています。

では、コピーライティングが上手になりたい場合は、どうしたら良いのでしょうか?

答えは、コピーライティングを学ぶのではなく、実際にコピーを書いてみることです。

自分の商品・サービスがなければ、アフィリエイトでもドロップシッピングでも、なんならヤフオクやメルカリで出品する不用品のコピーでも構いません。

『そのコピーの書き方がわからないから、コピーライティングを学ぶんじゃないか!』

と思うかも知れませんが、それはコピーライティングの本質を理解しておりません。

コピーを書くときに必要となるのは、コピーライティングについての知識や技術ではなく、以下の3つを徹底的に理解することです。

① 自社の商品・サービス
② 見込み客(潜在顧客)
③ 競合他社(ライバル)

この3つの理解が深まれば深まるほど、コピーライティングについてのノウハウやテクニックに頼ることなく、おのずとあるべきコピーが書けるようになります。

なぜなら、上記3つを理解することができれば、伝えるべき事柄や伝えていく順番は自然と決まってくるからです。

以前に、札幌のWEB制作会社にて営業職についていたことがあったのですが、「イタいホームページ」や「イタいランディングページ」を作ってしまっているオーナーさんほど、市販の書籍などに書いてあるコピーライティング術にかぶれてしまっていました。

そういったページを新規リニューアルする際に、オーナーさんに自社の強みやターゲット顧客の詳細や競合他社との差別化などについてヒアリングを行うのですが、いくら質問しても「そんなことはこれまでに一度も考えたことがない」ような回答しか得られないのです。

「自社の商品・サービスのことを理解していない」、「見込み客のことを理解していない」、「競合他社のことを理解していない」のでは、本来何も書くことができない状態ですが、独学で学んだコピーライティング術を駆使してコピーを書いてしまっているわけです。

まとめます。

「コピーライティング(セールスライティング)」は、市販の書籍や講座などで書き方を学ぶものではありません。

コピーライティングとは、実際にコピーを書くことで身につけていくものであり、コピーを書く際に必要となってくるのが、以下3つの徹底的な理解になります。

① 自社の商品・サービス
② 見込み客(潜在顧客)
③ 競合他社(ライバル)

つまり、コピーライティングを学ぶことに時間をかけるのではなく、上記3つを理解することに時間をかけます。

といいますか、必然的に時間がかかってしまうものです。

もし、上記の3つを理解したにも関わらず、「どのようにコピーを書いて良いのかわからない」という場合は、人の気持ちを読み取ることが苦手だと思いますので、コピーライターに向いていない可能性が高いです。

なお、本気で優秀なコピーライターになりたいのであれば、営業職について日々お客様と折衝することです。

あなたが発するひとことひとことに、目の前のお客様は瞬時に反応を返してくれますので、セールスコピーと違って軌道修正が容易になります。

営業職で結果が出せないということは、お客様の気持ちを理解できないということになりますので、コピーライターには向いていないということになります。

営業ができてコピーが書けないという人はたくさんいますが、コピーが書けて営業ができないという人は滅多にいません。

もし「コピーは書けるけど営業はできない」という人がいたとしたら、それはたいしたコピーを書いていない人になります。

以上 - コピーライティング・セールスライティング上達のコツは本や講座で書き方を学ばないこと – でした。

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