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No.004 夜の街を撮る時は、光を流してみよう

夜の風景撮影では、光を流してみると普段の光景とは違う景色が見れておもしろい。

サンフランシスコ市の中心にそびえる最も高いビル、トランスアメリカ・ピラミッドと道を走るバスの光跡。撮影データ : ISO100 / F8.0 / 4.0s 


必要なものは、シャッタースピードをコントロールできるカメラと三脚だ。

上の写真では、4秒のシャッタースピードで撮影している。手に持った状態で4秒間まったく動かないでいることは不可能なので、三脚を使う。シャッターボタンを押す動作でもカメラは揺れるので、2秒のセルフタイマーかリモコンをつかってカメラが動かないようにする。

シャッタースピードは、何枚か撮って理想のようになるまで調節しよう。


シャッタースピードについて

カメラは中が真っ暗の、小さな箱のようなもの。シャッターは箱の扉になっていて、シャッターが開いているあいだに、箱の中のセンサー(もしくはフィルム)に映った光が記録される。

シャッタースピードとは、シャッターを開けておく時間、センサーに光を当てる時間のことだ。

一般的な一眼レフカメラでは、シャッタースピード優先のモードで1/4000秒から30秒まで設定できる。そのほかにバルブモードという設定もあり、シャッターボタンを押している間ずっとシャッターを開ける。

シャッタースピードが短ければ一瞬の様子が写り、長ければその間に起きた全てのことが記録される。

シャッタースピードについては、ニコンの解説がわかりやすいので、こちらをどうぞ。

シャッタースピード、1/1000秒の例


作例

サンフランシスコのツインピークスからの夜景。ダウンタウンを背景に手前のカーブを走る車の光をとらえた。この時は三脚を持っていなかったので、フェンスの上にしっかりと載せて固定した。しかし、観光に来ていた若い男がフェンスを意味もなく蹴るその振動が伝わるので、とてもイライラした。何回もトライした一枚だ。撮影データ:ISO100 / F10 / 25.0s


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(写真、文章は全て著者に帰属します。無断転載・使用を禁じます。)

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