見出し画像

山口一郎×川上洋平 即興生ライブを観た!

本日のMステは数々のアーティストのリモート出演での放送だった。中でも私が楽しみにしていたのは、サカナクションの山口一郎さんと、[Alexandros]の川上洋平さんの即興生ライブだ。インスタライブを同時配信しながらの試みで非常に斬新なライブ配信だった。

先に歌ったのは洋平さん。自身がMステで初披露したというstarrrrrrrを披露。なんでも、この曲はフェスの大トリのステージに立つサカナクションを見て悔しさから作られた曲だとか。そんなことが頭にあると、こうして2人が並んでライブ配信をすることがとても感慨深いし、一郎さんの見守る中でこの曲を披露しているのが胸に響くものがあった。

次に一郎さん。大ヒットの新宝島を披露した。ギター一本で緩やかなリズムで歌い上げた。音源のポップな感じとは一味違った、大人な落ち着いた雰囲気で味があるアコースティックバージョン。インスタライブでも時々このバージョンでの新宝島を歌ってくれることがある。

Mステの粋な計らい

今回このような形で放送してくれたMステ制作陣は、挑戦的でかっこいい。今までもサカナクションの出演する時には、何かしらの仕掛けがあった。『忘れられないの』の時はミュージックビデオの作風を取り入れ、昔ながらの映像での演奏、『モス』の時はパーティー会場で多数の若者が踊りはしゃいでいる中での演奏だった(これは何かのオマージュとのことだったが忘れた)。

テレビ放送だからこそ何かやってやろうという一郎さんはじめサカナクションの姿勢は素晴らしいと思う。今回も、洋平さんが「この形をOKするなんて、Mステの制作陣は割とパンクな人もいるんですね(笑)。」みたいなことを言っていた。

一郎さんと洋平さん

2人をよく知るきっかけになったのは、『SCHOOL OF LOCK』だ。それぞれ、週に1回出演している。10代を中心に人気のあるこの番組では、生徒と呼ばれるリスナーたちと校長・教頭なるパーソナリティや曜日ごとの講師たちによって作られるラジオの中の学校。2人は講師として出演し、新曲を出す時はどこよりも早くオンエアしてくれたり、その曲ができる経緯や込めた思いなどをたくさん語ってくれた。私もラジオを通して、それぞれの曲を知る機会をたくさんもらうことができた。

2人はロックバンドのフロントマンとしては、とてもまじめだ。哀愁すらも感じる。その真面目な生き方が、とても好きだ。私は、熱い思いを叫び声に帰ることはできないし、かといって何もかも楽観的に軽いテンションで生きていくこともできない。でも、何かに熱中し、考え込んで、これだと思えるものを突き詰めていくことはできる。そう思いたい。そんな自分の目標となる生き方が2人の生き様に重なる部分がたくさんあって、尊敬を覚えるのだ。

2人がギター一本で届けてくれた歌、とても感動した。またみんなでライブ会場で手を挙げ歌い踊れる日を楽しみにしよう。

この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?